友達が心配してた。 それは優しさや、責任や、同情ともちがう。 友達だから、でもない。 お互いにあたし達は、生きる為の一部なんだとおもう。 親とか、先生のは、只の優しさか責任でしょう。 あんなのとは全然ちがうのよ。
多分あたしは、ひとよりも脆いけど、誰よりも強いと思うの。 滅入った時はすぐ脳に死欲をあてがうくせに。 生きる事にも異常に執着して、パニックを起こすほど。 其れは総て暴走にて、止められないのが難点。 自身で抑制出来ればちゃんと、もっと強く成れる、はずなのに。 うまくいかない。 戯言に過ぎない。
前髪がのびた。 長過ぎるの似合わないけど。 結局どうしたって似合わないんだから、このままのばそう。 中学校の時はずっと長かった。 髪の隙間から見える世界を、信じていなかった。 学校も家も帰り道も、怖いばかりだったから。 その方が少し安心出来た。 今考えると、客観的に見て、只の変なコだった。 だけど、のばしたいとおもう。 何故だろう。
夏に近付くと、身体が怖くなる。 小さい頃からいつも夏には、感情や感覚が研ぎ澄まされる感があった。 だから秋になる瞬間は、いちばん体力や精神を消耗する。 なにもかもすべてが目につく。 だって思い出も、思い出せるのはいつも夏で。 痛みが伴うの。 外身も中身も鋭くて、怖い夢ばかりみる。 痛いことは記憶になって。 くりかえしくりかえす。
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