晴れきった闇空が、悲しいほど秋で。地上五階のパノラマは、僕だけのモノになった。光はもう摩天楼なんかじゃなくて。線香花火みたいに、深くなるほど脆い虫。僕はどんな罪を負った?寂しくて寂しくて気が狂いそう。そんな季節、好き。またひとり。僕から離れて逝った夜。さようなら。