⊂井戸⊃
2002年08月18日(日)

雨が酷くて掻き混ぜられた。
泣きそう。
無傷なままでは終わらない夏休み。
得たもの分、沢山のものを失くした気がする。
きっと明日の台風で、夏はもう連れてかれるんだろう。
愛してます。

この間、友達と小学校へ行ってきた。
もう何年ぶりだったか、なにも変わらないまま在った。
あたしが辛うじて生き抜いた数年間。
ソレ以前の平穏な毎日と時間が、落ちたまま埋もれかけてる。
夕闇に呑まれすぎて、あまり側までは近付けなかったけれど。
無邪気な残酷が犇めき合ってた。
ブランコを振り切るように漕いで。
軟派な若者を振り解いた。
周りが見えなくなるくらい必死に漕いで。
まるで其れからの3年間みたいだった。

あたしが朝、起きないと。
父親はあたしの部屋を開け、「病気?」と聞く。
昔から変らない憂鬱。
あたしは家で喋らない。
どんなに怒られても、どんなに望まれても、どんなに泣かれても。
あたしは喋らない。
あたしに声なんて無い、と思い込んだ。

夕べみた夢は空を飛ぶ夢。
両手を羽ばたかせると、あたしの体は屋根まで届いた。
蜘蛛の世界から休憩をして、ひとを裏切る爽快感。
甘いお菓子をかじりながら、あたしは屋根の上まで飛べた。
裏切れば、飛べる?
何処までも往ける。
ただ、其の後、吐き気がした。
酷い吐き気で目が覚めた。
どうして何時も、上手くいかないかな。



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由弥 [御手紙]