二度目の恋。
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2005年11月01日(火) |
コンサートレポ@アルフィー秋ツアー |
※アルフィー秋ツアーネタバレあります※ もしもこれから秋ツアー参加するぞという同類の方が来ていらしたら、ご注意ください。
やっぱりアルフィーはすごい。 ほんま凄かった。
実力とか迫力とかそういうものは努力して積み上げてきた年数にきっちり比例するもんだなとアルフィーさんを見てると思います。若い子は若い子として好きだけれど、こっちのライブに行くとホンマにもう「ライブってのはこういうもんや」と思ってしまって……まあその、なんだな、浮気して改めて本命の良さが判るってことあるもんですね(笑)。
バラードコーナーの選曲が、すべて泣きのツボに入ってしまって、涙が止まらなくて。コーナー終わって立ち上がったあとにも泣きツボ曲が続いて、どうやらそのあたりのテーマが人生の選択とか選んだ道とかそういうものだったみたいなんですが、信じた道を歩いていけ、あの日に戻ってやり直せたらと思うこともあるのが人生だけど、それでも自分の道をいけ、もしも過去に戻れたとしてもきっと同じ道を選ぶはずだから、君は君のままでいいんだよ、後戻りできないから人生すばらしいんだと、そんな感じの歌が(これで歌った曲すべて判ったひとがいたらカンペキ同類・笑)続いて、号泣もんでした。迷ったり凹んだりした後にそんなこと言われたら泣く。このひとたちの歌は本当に宝物。で、泣かせつつ踊り狂わせつつ盛り上げまくりあおりまくりの数曲のあと、またいきなりバラードに転換するタイミングが見事なのですね。「ここでこれ来るか?」みたいな選曲で。おおー、とうなりっぱなし。いや見事なステージでした。
アンコールのシングルヒットメドレーも見事。星ディスとS&Tはフルサイズでやって、他に何曲くらい続けてやったのか、とにかく長いんだ。その長さを感じさせない演奏とノリ。今更なんだけど息の合方がすごい。メンバーどうしはもちろんのこと、それ以上に客席との息の合方が。40曲近いオリコンベストテン入りシングルのなかから十数曲選んでのメドレーなのだけれど、選曲がまたいい。ライブ向けというか、一般向けじゃなくてファン向けに選んでくれたよねという感じで、星ディスやメリーアンも入れつつジュリエットだの白夜だの19だの「ここはずせないでしょ」みたいな名曲も入れ、これがなきゃ始まらないSweat&Tearsはフルサイズ入れ、懐かしいラブソングも入れ、とにかくもりだくさんで、あっというまの時間でした。幸せだった。
MCでは王子による桜井さんいじめが相変わらず絶好調で、いじめっ子王子が可愛くて可愛くて。……これも浮気して判ったんですけど、私、長年王子ファンやってるんで、いじめっ子キャラじゃないと好きになれないんですよね(笑)。ていうか、自分の好きな子がグループのなかでいじめっ子キャラやってないと落ち着かないのです。それはたとえばグループKにおいてK君ファンをやってるのが微妙に自分でしっくりこなくて、一方でグループEにおけるSS君のMS君いじめなんかを見てると安心感がある、みたいな感じに現れるんですが。「好きなあまりいじめてしまう」ってタイプの絡み方をメンバーに対してする人が好きでねー。だって王子がそうなんだもの。んで、いじめられてる方がいじめっ子をそりゃもうものすごく愛のある視線で見てるのが微笑ましくて好きだ。こいつも困った奴だなー、みたいな。今回の王子と桜井さんのやりとりを見てて改めて思いましたね。私が好きなのはこういう絡み方なのよー、つって。ちなみに桜井ファンの連れは他のグループ見ててもいじめられっ子キャラに目が向くらしい。もう習性だよねお互いに、つって笑いあってました。もちろんあふれるほどのメンバー愛が前提にあってこその話ですけども。ホントにいじめてるのとか駄目ですよ(笑)。
これはこの一年くらい思い続けてることなんですが。よくも悪くも自分のなかでアルフィーさんは特別なものになりすぎたな、と。「ファンであることがたまたま長く続いてしまった存在」であったはずなのに、いつのまにか人生の一部のようになってしまってる。もうさめるとか飽きるとかそういうレベルのものじゃなく、人生の一部みたいになってるんですよ。他のファン対象とは明らかに違うものになってしまった。宝物すぎるし、特別すぎるし、大事すぎる。……別にだから何がどう変わるってものでもないんですが、自分のなかで「人生の一部である」ことが大きくなってくると、そうじゃないひととは思いを共有しづらくなるかもしれない。それが辛い。
今回のステージでも、メンバーが「シングル曲を歌うと当時のことを思い出す」と言ってたんですが、聴いている方も初めてその曲を聴いたときのことをはっきり思い出すわけで、たとえばジュリエットだったらさいたまスーパーアリーナの夏ライブだし、太陽は沈まないだったら西武ドームだし、そうやって思い出を共有することがライブの楽しみのそれなりの部分を占めるようになってしまうと、逆にそうじゃないひととは共有できなくなる。アルフィーさんの場合固定ファンががっちりついてるから、ホールを埋めるほとんどの同類とはそれを共有しちゃってて、それがまた居心地良くて、それ自体が楽しい気分になっちゃって……いろいろ複雑です。新規のファンが増えてほしくないとかそういうのじゃないんですよ。今更新規のファンが増えたところでアルフィーのライブの雰囲気が変わるはずもないから。そうじゃなくて、自分のなかで、アルフィーが好きであるのと同じように、アルフィーと歩いてきた時間が好きでライブに行ってるのかな、みたいな感じがあって、それがちょい複雑。
それはともかく。 入院騒ぎのあとだけに、元気な王子を自分の目で確かめられてほっとしました。楽しそうだったし。会場も盛り上がったし。アンコールは二回だけだったけど、ラストにちゃんとマネージャーさんが挨拶してくれたし(特に盛り上がったときだけ客席なだめに現れるのです)、最高でした。
やっぱり私は心底アルフィーが好きです。
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