三文役者
やす
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スティーブン・キング
スティーブン・キングの小説が好きだった。
と過去形なのは嫌いになった訳じゃなく今でも好きなのだけど、
夢中になって読んでいたのは10年ぐらい前の話。
最近は新作とかも含めて全く読んでない。
単に自分の活字離れが進んでいるという事。
いわずと知れた世界的なホラー小説家であり大ベストセラー作家。
「キャリー」や「シャイニング」をはじめ、数多くの作品が映画化されている。
作品の中に点在する文字通り身の毛もよだつような表現や巧みな感情描写は、
海外の作家の小説は苦手であまり読まない自分も虜になった。
そしてホラーというジャンルだけに留まらず、
「スタンド・バイ・ミー」や「ショーシャンクの空に」等の、
名作も沢山生み出しているところがキングの凄いところだと思う。
まぁこのふたつは映画のほうしか観た事ないんだけど。
どちらもあれこれ理屈をこねるのが恥ずかしいぐらいの素晴らしい作品。
そしてあれほどまでに感動的なスタンド・バイ・ミーの原題が、
「The Body (死体)」ってどうなの?
そりゃまぁ死体を捜しに行く話しだけどさ。
いくらなんでもシンプルすぎる。
「なんかさぁ、感動できる青春映画みたいのあったら教えてよ」
「死体」
人に薦める時に困る。
スタンリー・キューブリック監督のシャイニングは、
自分が今迄観たホラー映画の中でもトップクラスの作品だと思う。
でもキングは映画の出来に関して不満らしい。
原作読んだけど自分は映画の方が断然良かったけどな。
というよりジャック・ニコルソンが怖い。
子供が観たら絶対トラウマかPTSDになる。
狂気に蝕まれて凄まじい形相になっている訳だが顔の怖さに関しては、
ジャックに斧で扉をぶち破られる時のシェリー・デュヴァルも負けてはいない。
話が逸れたが大抵の作品は映画よりもやはり原作の方が怖い。
ミザリーやクージョとか映画も良いけどそれ以上。
個人的には長編よりも短編が好みだった。
特に好きなのは、ジョウント、浮き台、霧、地下室の悪夢、トラック。
ちなみにトラックをキング自身が監督を務めて映画化した、
「地獄のデビルトラック」は題名も含めて色々な意味で酷かった。
内容あまり覚えてないけど見所は顔が描かれたトラックと、
大爆笑あるいは脱力必至のラストシーン。
エミリオ・エステベスを最近見かけないのは、
この映画の後遺症だろうか。
そしてどうでもいいが自分の義理の親父は、
スティーブン・キングに顔が似ている。
本当にどうでもいい。
ホラーだとかキングだとか何故いきなり書き連ねたのかというと、
昨日観た「空中庭園」のとある場面が下手なホラー映画よりも怖かったりしたもんで。
豊田利晃監督の新作が観れる日が来る事を信じたい。
2006年06月21日(水)
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