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■ タイヨウのうた
闘病という題材を扱った邦画というと、 どうしても暗くて湿っぽいものを連想してしまう。 少なくともそんな自分の拙い先入観は払拭してくれたし、 主演ふたりの瑞々しい魅力は最大限にひきだされていたと思う。 父親役を演じていた岸谷五朗さんも良かった。 人間味に溢れた潔い演技にはいつも心を奪われる。
主題歌の「Good-bye days」はとても良い曲だったけど、 劇中でYUIさん演じる薫が歌うシーンでは、 自分にはやはりアーティストというかYUIさん自身に見えてしまう。 これは役者や演出が云々という事ではなく、 曲が洗練されすぎているという理由かもしれない。 でも目先の些細なリアリティに囚われて、 もし故意に質を落とす様な行為が行われたとしたら、 きっとそれは本末転倒の愚かな選択なのだろうと思う。
題名にある通りこの曲があってこそ、 成立する作品なのだから。
http://www.taiyonouta.jp/
2006年07月14日(金)
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