徒然エッセイ&観劇記
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2001年07月16日(月) |
「風と共に去りぬ」観劇記FIRST(山口評) |
お待たせしました。我等が山口祐一郎、レッド・バトラー評です。例によって、前知識なしに観劇直後に書いたものです。 思いっきし辛いです。最初に辛いのをぶつけておいて、後半でぶっ壊れます・・・だって、「それでも」山口さんが大好きなんだもん。 でわ、どうぞ!
・レッド・バトラー山口祐一郎君(←君付け)
(セリフ) 映画版のビジュアルから、髭+スーツ+コワモテ→頑固な渋オヤジ なイメージがあったので、最初喋り方のヘロヘロ具合に拍子抜け(笑)あの、ジョー・ブラッドレーみたいな、地みたいな気ぃ抜け声は、感情がこもってんだか何だか分からないとこがある。口先だけっていうか。 「なぁんとかがー(←ポイント)、何とかだー」と妙に間延びして、ポイントで区切らないで一気にまくしたてる。普通喋ってても区切りなおしをするもんじゃない?・・・そうか、山口さんは普段の喋りもあんな感じだからか・・・(いやだから演技しろっての)一本調子?抑揚がない? 息継ぎしなさすぎかも。ウソでも区切って、アクセントつけたらどうでい? そうじゃないとセリフ、あらかじめ覚えたセリフをなぞってるだけにきこえちゃうよ。つまり流暢に突っかからなさすぎていて、「用意した言葉」を喋っているみたい。まあバトラーみたいに実際、自分の言葉をいったん頭で作ってから喋ってるタイプの人ならどうにか通じる(特に渋声のとき)、けど他のキャラだとどうかなあ? 「用意した言葉」であるにもかかわらず、その場で口をついて出たかのように喋るのがいい演技ってもんでしょう? あとたまに歌うように喋る(これはいいか・笑) 渋くなった時(本気だバージョン)とかニ幕に入ってからは、低音声がキマっていた。もともと声がいいから。 山口さんの場合、地声や素に近い声より、頑張って「作った声」のがちゃんと演技入って(るように見えて)舞台向けなんじゃないかな? 普段へろへろなバトラーと本気だバージョンの対比を作りたいのは分かるけど、へろへろの方がへろへろ過ぎるよ(笑)思いっきし「あんた山口さん?」って思わせるセリフは、山口ファンとしては嬉しくもあったけども(さぁようならぁ〜とか)
てわけで、山口さんバトラー度は、低め。大目に見ても70%くらいかなあ。まだ30%山口さんです。歌が少ないのもネックですね。やっぱり全篇歌モノミュージカルに向いてる人だわ。 それにしても何故、歌ではあんなに感情がこもるのに・・・(ごにょごにょ)だからさきっと、演技にはそもそも向いてない人なんじゃないかしら。それはそれでしょうがないか・・・うーん。
(動き) へろへろバトラーちゃん。歩き方もへろへろしている(笑)ズンズンしていない。何かスローモーションを見てるよう。 反面、一つ一つの動作はカクカクしている。バトラーだからそれっぽくていいのか(あるいはワザとか)しかしほとんどの動きがいちいち段取りっぽい。こーしてーあーしてーって、演技指導をなぞってるというか(爆)あの〜セリフも動きも「内側から」出てるように見えない、段取りっぽいのね(言い過ぎ!?) 最初スカーレットの手にキスするシーンとか、ガバッと一直線にいきすぎててヘン。これはエリザのラストでも感じた。そんな焦らなくても・・・もうちょっとなめらかにやってもいいんじゃない?
(歌) そりゃあもう、アンタ!!まあ、我等が山口さんですから、どんな歌を歌ったって、ねえ(はーと) 「葉巻さえあればいいさ♪」とかいう最初の歌は、明るいバージョンの山口声。 特に、スカーレットと歌う「僕たちは似たものどうしだこの世界に安らげる・・・♪」あ、これはエリザ(笑)まあそんな感じの歌の歌い出しが超空気声でステキーーーーーーー!!!! ラブラブデゥエットの時の声も優しくってとろける。 子供が死んだ時のソロは見せ場っすね。「山口さんの声」に全神経を集中させてたあまり、歌詞をちゃんと聞いていなかった。♪手のひらを広げると・・・あたりまでしか。音として聞いてたんでしょうかねえ。 ラストすごい伸ばしてたけど、こっちに突き刺さるタイプの声ではなかった。二階席だからかな。
(お姿) そりゃあもう、アンタ!!まあ、我等が山口さんですから、どんな服を着てたって、ねえ(はーと) 山口さんは手がキレイ。指細い。 山口さんは足が長い。でかい。スーツかっちょええ。特に監獄から出て来た直後の灰色のスーツは、きまり過ぎてて鼻血ぶー。 馬車で逃げる時の、汚れ白ワイシャツも鼻血。 そして山口さんのちょび髭は、なぜか可愛い(バトラーなのに)何故かあれをつけるとお目目がつぶらに見える。きゃーー いつも山口さんの写真(特にいけてないときの)見て思うのだけど、山口さんは目がやらしい(笑)横目向いてるときとか、こっちがはずかしいくらい(爆)そゆー意味でバトラーちゃんお似合い。 どこから見てもどれだけ見ても、山口さんはハンサムだ!!!真横を向いてて横顔が多い。とにかくほんとハンサムだ!(語彙なし)
(全体評) 「風去り」映画を見ている友人が、「映画よりいい人になってる」と言っていました。階段から突き落とさなかったとか・・・悪人っぽいエピソードが削がれているのか、山口さんがやったからそーなったのか(おそらく後者) このバトラーはこのバトラーとして認識する、山口さんのバトラーはこういう人、って確立することは出来ると思います。へろへろでもいいんだよ、ある程度。でもへろへろならへろへろなりに、ちゃんと演技なさい。対比したいなら、渋い方もより渋く頑張りなされ。(偉そう) 山口バトラーらしい空気を、ちゃんと作ってたというか自然な演技になっていた場面もありました。 子供に対する地な感じはステキだし(子供になりてー!)新婚の頃のスカーレットラブラブっぷりも可愛いかったです。
それからメラニーに対峙してるときのバトラーが好き。これは山口さんがどうこうというのでなく、バトラーのメラニーに対する想い、が。対極なものへの尊敬、踏み込まないで、遠くから見守って、決してずかずかと入り込んだりしない。尊重、ていうかな。 うん、バトラーのメラニーに対する打算の無い気持ち、そこがこの演目では一番好き。 ついでに言うと、私はバトラーよりアシュレのが断然好き。マトモな人のが好きなんです(自分、あんましマトモでないんで・汗) バトラーにはコカンに一発ケリを入れたいわ(笑)
(印象的場面)
☆乙女のツボ〜つくづく「風」は乙女向け〜
1、「君の可愛いつぼみが開きかけて待っている。せっかく開いたつぼみだ。摘んであげよう」(うろ覚え) ぶちゅ〜っ!きゃーーーーーーーー!!!長っ!(観客、固唾を飲んで見守る) しかも笑うってか!はっはっはっはっは・・・ お、乙女心が・・・私もそんなんやられて笑われたいと叫んだ(恥)てか山口さん、それ言ってて笑っちゃわない?(笑)
2、スカーレットとバトラーちゃん(←実はこの言い方好き)がラブラブデゥエット。満点の星空(定番)あ!流れ星!!(笑)恥ずかしーーー!!←絶叫)
3、一度はやってみたい「バカバカバカ〜!」って言いながら好きな男の胸を叩いたのち、抱きしめてもらう。 あの「よしよし」って感じがもう・・・山口さぁぁん(壊)
オマケ「お嬢さぁ〜ん」って呼ばれたい。
というわけで、ね?苦言は呈しつつ、やっぱし壊れたでしょ。だって好きなんだもん。やぁまぐっちさぁ〜ん☆ あ、カーテンコールでは、口元だけでちょっとだけ笑みつつ、バトラーのまんまでした。立位体前屈みたいに丁寧に両手をそろえたお辞儀でしたよ。 でわ。また会いましょう!!バトラーさん!!!
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