honey-cの日記...honey-c

 

 

病気になったら日本に帰りましょう。 - 2003年03月04日(火)

うちの義理母は足が悪い。
本来は車椅子なのだが、根性で杖を使って歩いていた。

簡単な手術で、悪い足は治る予定でした。
しかし、カナダの医療事情は深刻で、
医者に見てもらうまでに1年半待ち、
手術までには、既に2、3年待っている。
その間に、どんどんひどくなっていき、痛み止めがないと
痛くて日常生活が過ごせなかったらしい。

去年やっと片足の手術を終えた。
そしてこの2月に反対側の手術をする予定だった。

手術当日、入院セットを持って病院入り。
前日からご飯も抜いた。
そしてグリーンの手術着に着替え、何錠かの薬を飲み
点滴も入れ、車椅子に乗り込み手術室に向かった。

手術室に入ろうと思った瞬間、看護婦からその日の手術がキャンセル
させられたことを知る。

なんで?????

前の人の手術が延び、手術室が使えないと。
そして先生も、交通事故での急患などが入るとそちらに手をとられ、
容易にキャンセルされる。

じゃぁ、このキャンセルされた手術は何時できるの?
いつまで待ったらやってくれるの?

という義理母の悲痛な叫びに、看護婦さんは
「誰にもわからないので、とりあえず家に帰ってください」

義理母は、この手術のために飛行機に2時間乗り、
はるばるやってきた。
田舎の方にはいい先生、大きい病院というものがないので
さまざまな地域からこのバンクーバーの病院に来る。
いつしてもらえるかわからない手術を、ひらたすら待たないといけない。

おかしい。絶対おかしいぞカナダ。

オリンピック召集に盛り上がるのもいいやろう。
そこいらじゅうの橋や道路を補修するのもいいやろう。
でもほんまに医療事情を何とかしないと、
ここでは盲腸でも死ぬような気がする。

骨折なんか、救急に行ってもみてもらうまでに半日以上かかったり
下手すると何日もかかるらしい。

骨、曲がったままひっつくやん!

その後、義理母は、1週間後に無事手術をする事ができた。
何でかというと、他の人の手術をキャンセルして、
義理母を無理矢理入れてくれたらしい。
結局、誰かが泣くのだよ、この国は。

足の手術後、次の日から自分でおきてトイレに行かされた母。
そして、手術5日後には歩いて退院させられた母(歩けるか?普通?)

最近の私の密かな決心。
病気をしたら、何が何でも日本に帰らせて頂きます。
風邪ひいただけでも帰ったろうかな?



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