stray notes

氷砂糖

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××さんその後
2001年12月05日(水)

数日後、××さんから電話があった(この話がわからないひとは3日の日記参照のこと)。年配の男性だった。雰囲気から察するに、ちょっと抜けてるけど、会社でも多少の地位はあり、ひとに好かれてるんだろうな、という感じのかただった。

彼は電話口で頭を下げてる様子が見えるような声で、「ご迷惑をかけて大変申し訳なく、もしお名前とご住所を教えていただけるなら、こちらからお詫びの品を送らせていただきますので..」という内容のことを言っていた。わたしは内心とても慌てて、(えーとえーとこういうのってもらったほうが向こうも気分がいいのかな? 夫はこういうときものをもらうほうがいいというかな、いらないというかな、でも今夫いないしわたしだけだし)と考えたが、結局「いえ、そんな御気になさらず。留守にしているときもありましたし、そのう、皆さんお歳暮のお礼をおっしゃっていて、お伝えできなくて落ち着かなかったので、あのう、皆さんがお気づきになって伝わったようなら、本当にそれで大丈夫ですので」という自分の気持ちでいくことにした。××さんはなおもあれこれと謝っていたが、もう皆に訂正してくれたらしいし、来年は気をつけるとおっしゃっていたので、適当なところで会話を終了した。

受話器を置いてから気付いた。××さんの電話番号を聞いておけば、もし「××さんですか?」の電話がかかってきたさいに、それを教えてあげられたのではないだろうか。やっぱりわたしも抜けているなぁ、人のことは言えないや、と思った。



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