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薬の記憶
2月のはじめに風邪をひいていました。いつもなら市販の風邪薬で熱は下がるのに、今回は熱が高くなるばかりだったので、「病院に行きたいー病院に行きたいー」とうわごとのように繰り返し、なんとか救急病院で薬をもらって。病院のくれる薬、というのはとてもよく効く、という印象があったので、飲んだだけで気が楽になりました。劇的に効いた、というほどではなかったのですが。
救急病院の薬は2日ぶんで終わってしまうので、後日、近くの病院でべつに薬をもらいました。一応救急病院ではこういう薬をもらいました、と言ったのだけれど、全然違う薬を、しかも沢山くれました。なぜか喘息の薬も入っていて..全部で6つくらいあったかな? 胃を荒らさないようにと、胃薬も入っていたし。こんなにいるのかなー? と思いながら飲んでいました。だいたい1週間分もらったんですが、最後のほう、だいぶ元気になったので、だんだん飲むのをさぼりがちになり、結局かなり残っていました。うーん勿体無い。でも、勿体無いからって飲みすぎるのもなんだし..。
そういえば、薬ってよく余ったのだよなーと思い出しました。残さなかったのは、小さい頃のあまーい薬だけかも。シロップ入りだったのかな、わたしはあの、あまーい薬が大好きだったんです。すこし大きくなると、普通の薬でいい? とか聞かれていたような気がしますが、わたしは「甘いのがいい!」と最後までねばっていたような気がします。そんなに美味しいものではなかったんだろうけれど、ふつうの薬って凄く飲みづらい印象があったし。それになんだろう、こどもでいたかったのかな..普通の薬になったとき、どこか淋しい気持ちになった記憶があります。今では普通の薬のほうが飲みやすいと思うし、たまっている薬の袋を見なかったら、思い出しもしなかったのだろうけれど。
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