stray notes

氷砂糖

My追加

幻滅しないで(旧コラムより)
2002年03月29日(金)

大学生の頃、恋愛関係の情報が載っている雑誌をときどき買っていた。その中に、「こういう女性は幻滅」という男性の声を寄せた記事があった。話に中味がないとか料理ができないとか同性の前では別人だとか、まあどこにでもありそうな話が、エピソードつきでのっている。べつにそれにあてはまらないから恋人ができる、好かれる、というものではないのだろうが、自分を振り返りつつ読んでいた。

そのなかで、ああこれはわたし駄目かも、という例がいくつかあった。鞄の中身がごちゃごちゃだった、とか、電車の切符を買うとき、券売機の前に来てから小銭を出すな、とか妙に細かい話で。そ・そんなこと言われたって〜、と、その男と付き合ってる訳でもないのにわたしは悲しくなった(感情移入しすぎだ)。

大好きになった人と頑張ってつきあってて、そんなくだらん理由で幻滅されたらたまらない、と思った、そのわりに努力はしなかった、そんなわたしでも恋人はできたし、今は結婚もしてますが。そういう細かいタイプと恋愛してしまったらどうしよう、と青くなった日々を、ふと、券売機の前で思い出しました。

そしてもうひとつ。当時は思いつかなかったけれど、幻滅してるのに付き合ってくれてる、としたら、べつの意味で怖いような..



BACK   NEXT
目次ページ