stray notes

氷砂糖

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元気の出る食べ物(旧コラムより)
2002年03月28日(木)

小学生のとき、なぜか文房具屋さんの店先に、10円から買える駄菓子が売られていて(今はどうだかわからない)、ノートや鉛筆を買うついでに、いくつか買って帰ったりした。

普段何を買っていたかは覚えてないのだけれど、寂しいときや、悲しいことがあったときは、きまって10円のチョコを買っていた。種類がいくつかあって、アーモンドが入っていたり、かむと中がキャラメルだったり、プレーンなタイプでもミルク味とか甘味の少ないのとか、いろいろだった。食べるとなんとなく、悲しみが薄れ、寂しさが弱まる気がした(こう書くと、中毒みたいだけれど、そんなにしょっちゅう食べてたわけじゃないよ)。

高校生になるころには、なぜかその役目はフライドポテトになった。とくにお気に入りは、某コンビニの、ふだん120円で売っている(たまに98円になる)、味つけが3種類くらいあるフライドポテト。あたたかく、やわらかい。ぼんやり食べていると、すこしずつ気持ちが上向きになった。

今はそういう感じで食べるもの、というのがとくにおもいだせない。強くなったのか、鈍くなったのか、あるいはべつのものから力を得ているかしているのかもしれないが。



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