stray notes

氷砂糖

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見えるものしか見えなくて
2003年04月11日(金)

昨夜、昔の職場の人から電話があった。1・2回会ったことはあるらしいのだが、それくらいで「人の名前や顔を覚えるのが大の苦手、忘れるのは大得意」のわたしが思い出せるわけがない。一体何の話があって電話がかかってきたのか、相手は何を求めてかけているのか、さっぱりわからないまま話をした。途中でなぜ電話をかけてきたのかはわかったが、わたしのような役に立ちそうもない人間に聞いてどうするのだろう、と思いながら答えた。あちこちで世間話が混じっていたが、それにもどう相槌をうてばよいかわからず、しどろもどろになりながら会話をした。

用件が解明したら早く切りたかった(ネット中だったし)のだが、どこで切ったらよいのか、どこが区切りなのかさっぱりわからず、それでもなんとか終わったときにはとてもほっとした。普段ほとんど電話を使わない、というよりものすごーく親しい人としか喋っていないので、こういうときにかなり困る。学生時代は、長電話もそれなりにしていたけれど、その頃はこんなに疲れなかったんだけどな、と思う。相手がどんな人で何を考えていて、話をどこに運びたがっているかが皆目わからないこと、そしてその相手に対し話したいことも聞きたいこともとくにないこと、などが原因だろうけど、こういうことでただでさえ減っている時間と気力と体力を消耗するのは、なにかとても不毛な気がする。

今日職場で、いつもにこにこと話をしているひとが、実はからだが弱く、ここ数日はとても体調が悪かったことを知った。わたしは全般においてかなり鈍いほうで、基本的に「見えるものしか見えない」。だから、そのひとがまわりに気を使って元気なふりをしていることにも気付かなかった。気付かせまい、としていたならいいのかな、それとも本当は気づくべきだったのだろうか、と考えると申し訳ない気分になった。反省したところで、見えるようになるか? といわれれば、それはたぶん違うのだろうけれど。



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