1週間くらいかかったかな? 久々に読み応えのある本でした。最近柔かいのばかり読んでいたからなー。心で読むだけでなく、頭を使って読んだ感じ。本が心の糧であるなら、デザートやお酒みたいなのばかりとっていたのを、きちんと噛んで、ゆっくり飲みこまないと味がわからないような料理を食べたみたいな。 本屋さんで見かけて、あの絵はどうも趣味じゃないなと思ってたんだけど、そこについてるふだ(?)にわりとよさそうなことが書いてあって、頭に残ってたんですね。何がかかれていたかは覚えてないけど、よさそうだな、という印象は消えてなかったので、図書館で見かけて即借りて。一般受けする感じじゃないから、おすすめにはできないけど、読めてよかったです、わたしは。 わたしは基本的に女性のかいた小説が大好きで、男の人の書いた小説をいい、と思うことは少ないのですが、これは心の中の、重要書棚入りです。好き、というか……大事。わかる、というか……うーんわかるといえるほど理解してるかはこころもとないかな、えーと。主人公のね、思考経路とか行動パターンに妙に親近感があって、シンクロしやすかった。 読み進めて理由が少しわかりました。家庭環境で、わかりやすい大きな共通点があったので。こういうタイプとは恋愛できない(わたしがこういうひとと恋愛できるほどちゃんとしてないってのもあるけど、まず似すぎてて恋愛にならなそう)だろうけど、凄く「うんうんそうだよねー」って共感できた。主人公だけでなく、他の登場人物も、そうなるべくしてこうなってるんだな、と納得がいく造形だったし、話の筋にも説得力(リアリティ?)があった。 「哲学書」みたいなとりかたもあるらしいけど、わたしは単に小説の中で主人公が思ってること、としかとらなかったので、そのあたりはあまり深く考えなかったです。引用が多いのも、単に主人公が引きたいのね、という感じでほとんど気にしてなかったし。ただ、全体通してそれなりに鬱陶しい(けなしているわけじゃないよ)話だとも思うので、しばらく間を置いてから再読するつもり。文庫になったら買うだろうけど、頻繁には読まなさそう。 お酒やデザートみたいな本は、しょっちゅう読み返してるんですが。
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