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心の声を知りたくて
「あなたは人の声を読むのが好きだよね」 と、少し前夫に言われた。わたしがスーパーで「お客様の声」を眺めていたり、新聞の「声」欄を眺めていたりするのをよく見かけているからだろう。そういえば、web日記を読むのもそれに通じるような気がする。 「そう、だねー…」
実を言うと、わたしは普段の生活で、目の前にいる人が何を考えているか、何を言おうとしているか、というのがぱっとわからないのだ。場の雰囲気もあまり読めない。他人が自分へ向けている感情も、自分以外に向けている感情もさっぱり気づけない。つまりかなり鈍いのだ。
子供の頃から本ばかり読んで人付き合いをさぼっていたので、人の心の流れや動きになれていないせいもあるのだろうと思う。また、両親が不仲で、感覚が鋭かったら、いたたまれなかったかもしれないせいもあるのかなと思う。理由はどうあれ、世の人の考えていること、というのがよく見えないことだけは事実だ。
しかし主義主張として書かれている「声」というのは、人の考えていることがそのまま表されているわけで、「へーこういうこと考えてるんだ。ふーん」と知ることができる。なるほどねぇ、と。読むのが好きかと言われると好き、なのかなー…? と思うが、興味関心があることは確かなのだろう。
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