きまぐれ日記♨
おっつぁん



 斬られ役
2001年11月09日(金)


おととい聴きに行った講演会の話。福本清三さんの講演会です。

福本清三さんは「日本一の斬られ役」の異名をとる俳優さん。時代劇などで活躍されています。といっても、斬られ役、役所は地味なところです。画面に映るのは一瞬です。

さて、ワタシがなぜこんな、言ってみれば地味な講演会に行ったのか。それは、先日放送された、NHKの「にんげんドキュメント」(9時のニュースの後にやってるヤツ)で、福本さんが特集されてた回を観たからなんです。40年以上斬られ続ける話。一瞬に賭ける情熱。ダンディズムじゃないですか。

そんなわけで、おとといは授業が終わったら一目散に講演会場へ。大学の中なんですけど、講演会場は神学部の礼拝堂(!)。授業が遅れたので、走って行きます。階段をかけ登ると、浪人姿のお侍さんが・・・。頭を下げつつ礼拝堂に入ります。会場は満員。立ち見もでるほどでした。なにやら、年齢層が高い・・・。学生以外の人も多かったみたいですね。

太秦の東映撮影所から、水戸黄門を撮っている途中に来られたそうで、浪人姿だったそうです。お侍さんのお話(笑)。講演の方は、対談形式で進められていったんですけど、あまり講演というものをした経験がないとのことで、しきりに照れながらのお話でした。それも、またいい感じです。お人柄が伺えます。

そんな雰囲気が一変したのは、チャンバラ実演の時。刀(もちろん木刀ですが)抜かれた瞬間、空気がぴりりと引き締まります。木刀を、真剣に見せるところが、技術なんだとか。芸があります。華があります。斬られる場面を実演してくださったのですが、大拍手です。「斬られ役」というと、地味な気もしますが、アクション俳優なわけですから。

お話の方も大変楽しく、いい時間を過ごすことができました。たのしかった。

後で調べてみたら、ネット上にもファンサイトがあったり、その世界では、人気がある方なんですねえ。時代劇って、最近あんまり見ないんですけど、ちょっと、興味がでてきました。

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