umityanの日記
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旅立ち at 2002 03/21 09:43 編集
彼岸の中日。雨だ。桜もまだ満開ではないので、近々、花見ができそうだ。いけない。いけない。すぐ、そこへ話が行ってしまう。あたりは本当に静かだ。誰も外を歩いていない。田舎の風景ってこんなものだろう。「あれっ、一体、人はどこにいるのだろう」ってね。物音一つ聞こえない。ただ、僕がたたいているキーボードの音だけが、コトコトと響く。キータッチが早ければ音も心地良いが、それは今ひとつのようだ。ところで、「秋深し、隣は何をする人ぞ」ではないが、「春、真っ盛り、皆、何をしているの?」と言いたくなる。そうそう、今の時期は卒業、入学、就職と、若い人たちが新たな旅立ちをする季節だった。何故か旅立ちと言う言葉は、響きが良くて好きである。人生が旅にたとえられることが多いから、そう思うのだろうか?。街中で、三々五々と闊歩している若い人達とすれ違う。皆一様に笑顔が素敵である。中には母親と一緒に買い物に来ている人もいる。男の子はテレくさそうにしているのは、昔も、今も同じか。旅立ちの準備だろう。親子の絆を感じる。日本的平和な風景。若い人たちから純情さや笑顔が消えないうちはまだ、日本も大丈夫な気がする。僕の旅立ちの頃はどうだったのだろう?。母親に連れられてデパートに行ったことがあったが、やはり、顔を赤らめて、後ろをついていったことを覚えている。そうこうしながら、いくつかの旅立ちを経験した。そして、今は死への旅立ちを準備しているのかもしれない。お迎えが来たときは、できればお彼岸の中日の太陽のように、真東から真西へと旅立ちたいものだ。
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