umityanの日記
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2002年03月18日(月) ぼた餅とおはぎ。どう違うの?

ぼた餅とおはぎ。どう違うの?
at 2002 03/18 09:10 編集

今日は春のお彼岸いりだ。小さかった頃、母や兄弟たちと、山のてっぺん近くにある先祖の墓によく参りに行った。途中、急な斜面があり、竹の棒を杖代わりに、よいこら、よいこらと登り、墓に到着する頃には、汗びっしょりだった。心地よい春風がほほにあたる。何もわからないまま、母の言うとおりに、草むしりやら、葉っぱをはき寄せたりして清掃した。ろうそくをともし、線香を数本ずつ、先祖の墓にあげた。なにやら、経のようなものを母が唱えたので、僕たちもむにゃむにゃ言いながら、手を合わせて、目を閉じた。いつも感じたことだが、何故か心がすーーーっとして、気持ちよかった。「僕たちが今、こうやって生きているのは、先祖様のおかげ。先祖様はいつも見守ってくれているから、こうやって感謝の気持ちを捧げているんだよ」と、母がよく言っていた。霊魂とか魂とかいう存在を信じてはいなかったが、確かに先祖様あっての、今である。感謝の気持ちを持つのは当たり前かもしれない。帰ってきてから、母の手つくりの「ぼたもち」に舌鼓みを打っのが楽しみだった。口の周りは兄も弟もあんこだらけ。そう言う僕だって例外ではない。「おはぎと、ぼたもちはどう違うの?」と、いつも疑問に思っていた。母も明確には、教えてくれなかった。調べてみてようやくその違いが分かった。なんでも、ごはんをつぶして餅状にして、その上にあんこをかぶせたものが、「ぼたもち」で、ごはんのまま、その上に、あんこをかぶせたものが「おはぎ」らしい。おもしろいと思った。また、萩の季節に近い秋を「おはぎ」、牡丹の季節に近い春を「ぼた餅」と言うそうである。なるほど。よくできているものである。ただただ、感心するばかり。
いずれにしても、こういう心の伝統はこれからも、長く続いて欲しいと思う。


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