umityanの日記
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2002年04月03日(水) 友人の苦境

友人の苦境
at 2002 04/03 16:00 編集

高校時代の友人は何人もいるが、特に親しかった五人組がいる。その中の一人が、何年ぶりかで、僕の家に遊びに来た。毎年、正月に、故郷に残っている友達の家で会っていたので、個人的には、ほとんど会うことはなかった。その彼が、今回は彼のほうから、一泊とまりで、僕の所へくると言う。「へーーー、珍しい、何かあるな」と思っていたが、案の定、身の上相談だった。
彼は年賀状に、いつも、「あああ、自由な時間が欲しいなあ」と書いていた。僕は思ったものだ。彼は女房ともども、歯医者をやっているので「忙しくて、嬉しい悲鳴をあげているな」と。ところが違っていた。無借金経営はさすがに嬉しい悲鳴には違いないが、あまり頑張りすぎて、夫婦の仲が冷めてしまったらしい。これはいかんともしがたい。そもそも、結婚の当初から、彼は女房の実家の世話になっており、順風満帆にやってきていた。まさか、愛より打算をお互いに選択したわけでもなかろうに。経営や帳簿も縁あって、女房の父が見ているそうだ。何でも、女房側におんぶだっこ。愛があれば、「ますおさん」的家族で、それも良いに違いない。サザエさんの家族は、まさに、理想的な家族である。「あなた、ますおさんね」という流行語まで生まれた。漫画の世界とは裏腹に、現実は必ずしも家庭円満といかないところが、皮肉である。彼が、最近、一番「かちん」ときたこと。それは、女房の父、母、そして彼らの子どものいる前で、女房が言い放った言葉にある。「お父さん、聞いてよ。こいつはね、云々・・・・・・・」と。彼は女房から「こいつは」と言われたことに、切れたという。うんんん、どういう状況だったのか、良くわからないが、いかなる状況であれ、「こいつは」はないだろう。僕も切れるかもしれない。ただ、結婚後、そこまで溝が深くなるには、お互いに何かがあったのだろう。今まで家庭内別居をしていたと言う。今からは外に居を構えて通うと言う。「これをどう思うか」と彼は聞いた。「まあ、それも良いかもしれない。完璧に分かれるなら、裸一貫ででなくちゃ、おさまりがつかないだろう。手に職があるから食ってはいけるだろう」と、僕は言ったが。果たしてどうなることやら。
(続く)


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