umityanの日記
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| 2003年04月30日(水) |
「たかちゃん」、有難う。 |
「たかちゃん」、有難う。 at 2003 04/30 14:52 編集
いよいよ、今日で四月も終わりだ。いろんな思いを残して四月にさようなら。 風薫る五月が僕を呼んでいる。 川沿いの山道をドライブすると、吹流しのこいのぼりが、風に吹かれて悠々と泳いでいる季節。何事もなく淡々と時間が流れ、青葉、若葉が僕の心を癒してくれる。平和なのだ。 今、あちこちの都会や田舎では祭りたけなわ。夏の盆踊りもいいが、今の季節の祭りもまたいい。
最近、いいことがあった。ふとした縁で知り合った、グラス職人に、「たかちゃん」という人がいる。僕よりも、随分先輩で、「ちゃん」ずけは失礼かもしれないが、「どらえもん」みたいで、かわいい人だ。頭の毛は真っ黒。どうも、染めているらしい。そのせいか、随分若く見える。
時々、小料理屋で会い、カラオケで、お互いに大騒ぎするわけだ。その場では、「たかちゃん、たかちゃん」と呼んでいる。ママもそう呼んでいるから、怒られることもないだろう。 「たかちゃん」は、この地では、相当に有名な人で、名誉市民みたいな人だ。芸能人のかたも、何人となく彼が行う製作風景を見学に来たことがあるのだそうだ。彼は照れ屋で、あまり口を聞かないそうな。歌では、大はしゃぎする、かわいい、どらちゃんって感じなんだが。仕事ではさすがに超一流。無駄口は叩かないわけだ。
もう五・六年まえになるか、彼の行きつけのスナックで、ボトルグラスを見た。もちろん、彼の手造りの製作だ。両手でボトルを包んでみると、実にあったかいのだ。まるで、母の懐に抱かれているような。僕はそんなグラスがとても欲しくなった。「僕にも、こんなボトルグラスをつくってくれないかなああ?。僕の宝物として床の間に飾っておきたいから」と、物欲しそうな目で彼を見ると、彼いわく。「わかった。俺もあんたが好きだ。気に入ったものができたら、プレゼントするよ」と言ってくれた。「ええっつ、本当?」と僕は大喜び。
その後、彼に会うたびに、耳にたこができるほど、「欲しい、欲しい」と、せがんでいた。その願いが、「やっと」と言っていいのか、かなったのだ。昨日だ。まだ手元に届いていない。早く見たい。 祭りではないが、彼の工場の製品も、祭りや、陶器市に、出品されるのだそうだ。外国にも工場がある。
だが、僕にとっては、なんと言っても、彼の手造りの作品が一番欲しかったのだ。しかも、彼が気に入ったものでなければ人にあげないというから、なおさらである。
僕は、彼に何のお礼したらいいのか分からない。彼は「金なら要らない。そんなものをもらうくらいなら、お前にはやらない」と言う。それならばということで、ささやかなお礼として、この日記をしたためたわけである。 「たかちゃん、どうも有難う。僕の形見にしまっせ」。死ぬときは棺おけに一緒にいれてくれるよう、遺言しておこう。高ちゃんが先かもわからないが・・・・・・・。
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