umityanの日記
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方言はいいものだ。 at 2004 05/07 21:15 編集
僕もこの地に住んで十余年になるが、知らない方言がたくさんあったことに驚いた。昨夜、のりちゃん先生と行った小料理屋で、あるお客さんが、「この、ひいたれがーー」とか、「ほんに徒然(とぜん)なかーーー」とか、「そうがなたーー」とか話していた。
何のことか僕ものりちゃんも、ちんぷんかんぷん。よくよく聞いてみると、「ひいたれ」と言うのは、弱虫のこと。「徒然なかー」の「徒然」というのは、吉田兼好著の「徒然草」にもあるように、退屈で淋しいことを言うらしい。まあ、それが日常会話の中で「とぜんなかー」と、淋しいことをあらわす方言みたいにになったのだろう。
僕ものりちゃんも「ただ、へーーー、面白いですねえ」と相鎚をおくるばかり。「そうがなたー」とは、読んでの如く、「そうですねー」ということ。僕ものりちゃんも、焼酎がまわったせいか、面白半分に、「そうがなたーーー」を連発。ママさん曰く。「なたーは、もっと優しく言わんとだめよ」と。「優しくねー・・・?そうがなたーーー」と言って、僕ものりちゃんも大笑いだ。 あああーーああ、今日の僕達は徒然なかぜーー。言葉の意味がわからん、わからんと、これまた大笑い。
今日の会話は方言ずくしで、すっかり気を良くした僕達は、しからば、違う場所で試してみようということになり、のりちゃん所望の「しゃなりのママ」の店へ行くことにした。幸い、早い時間とあって、店内は充分にすいていた。
僕達はソファーの一角に案内され、今や遅しと、ピチピチギャルちゃんの登場をまっていると、顔見知りのA子ちゃんとB子ちゃんがやって来た。「おひさしぶりね」と声をかけられたので、僕達は思わず言ってしまったね。「そうがなたーーー」と。皆、大笑いしたことだ。ちなみに、こちらの若い女性は、方言なんて知っているのだろうかと」、先程の、「ひいたれとか、徒然なかー」を聞いたところ、なんと、ちゃんと、知っているではないか。じいさん、ばあさんたちが、よく使っていたそうだ。
いやああ、方言っていいものだ。なんだか本質をもののずばり言い当てているような気がする。そのほかにも、いろいろとある。ものを買いにいったところ、店の人が、「なーーーい」というので、品物はここにあるのに何故?と思ったことがある。「なーーい」とは、「はーい」のことだと分かって安心した。
僕も田舎育ちじゃけん、小さい頃は方言まるだしだったばい。それがいつの頃か、都会のセンスにもまれ、すっかり、方言を使わなくなり、また忘れてしまったようだ。 田舎に帰っても、今では方言らしき言葉を使う人も少なくなっている。「ほんに悲しかばい」と思っても、仕方なかばい。
僕の方言も正しいのやら、間違っているのやら、それさえ分からなくなっている。 やはり全国津々浦々、テレビやら新聞やら、マスメディアが浸透したために、標準語らしきものに、方言が食われてしまった感がある。時代の流れとはいえ、やはり、良い方言はずーーーっと残したいものだ。
「しゃなりのママ」の店の話が頓挫してしまったが、これ以上語る必要もないだろう。 大もてにもてて、ごわさんで願いましては 金18,000円なり。笑顔で一文字になっていた目玉が急に大きくなった。ただ、すべて、のりちゃん持ちで、お開きとなった故、僕にとって不足はない。過去、僕が彼の分を含めて散財したことへの、お返しだろう。持つべきは、やはり、気のおける友である。気持ちよく受け止めた次第である。
さあ、早く帰らなければ、固く閉ざされた鋼鉄の門は、「開けゴマーーー」といっても、通用すまい。ほんに徒然なかたい。ーーーー。
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