大 将 日 記
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今日の店声人語にも書かせて頂いたネタなんですが、昨日タバコを買おうと近所の コンビニに言った時に、コミックが売っている棚に『電車男』を見つけた。 これは勿論、あの2チャンネルで大ブームを巻き起こし、その内容を本にしたとこ ろたちまちベストセラーとなってしまったあの『電車男』を原作に、青春野球漫画 を中心に発表していた原秀則が書いたコミックなのだが、以前本屋で『電車男』を 手に取って読んだ時は正直言って文字と絵文字、そして2チャンネル独特の言葉の 使い方に疲れてしまい買わないでいたのだが、今回コミックになっているので、あ の文字地獄からは逃れられると思い手に取ってみました。
不思議な物で、私も2チャンネルは昔良く巡回していたサイトだったのですが、今 でもPCで文字を見るのはそんなに苦にならないのに、本で活字にされてしまうと 見づらくて読む気にもなれなかった。それがコミックと言う形で出されると場面を 思い描くと言う想像力は不要なので、活字好きな方には物足りないかもしれないが、 私は興味が有ったし、原秀則さんの漫画は好きなので早速読む事に決めて衝動買い をしてしまった。
『電車男』の内容を今更こと細かく説明する気は無いので簡単にさせて貰うが、と ても素朴な純愛ラブストーリーになっている。登場人物のほとんどは【名無しさん】 と呼ばれる人々。彼等の事を通称【2チャンネラー】と呼ぶ。 電車の中で酔っ払いにからまれていた女性を助け、それが出会いとなって連絡を取 り合いデートを重ねて行くのだが、いかんせん【実年齢=彼女居ない歴】のアニメ オタクを自称する秋葉系のお兄さんなので、デートの仕方は勿論、女性との接し方 も解らない。そこで2チャンネルにその事を書き込んだら、この電車男を助ける為 に全世界の2チャンネラーが立ち上がった。簡単に言えばこんな感じの内容なのだ が、実際にあった話かどうかも解らないし、コミックはあくまでもその書き込みを 読んだ漫画家に想像で描かれている物だから、我々が想像している秋葉系の人とは まるで違う人の恋愛物語なのかもしれないが、私はとにかくこんな心温まる純愛話 を久しぶりに読んで嬉しくなってしまったのだ。当然の事ながら私はこの話は事実 だと信じているからこそ読んで楽しめるのだが、実は2チャンネルと言うのは危な い場所でもある訳で、私も過去に2度ほど実名でバッシングを受けた事があった。 あの頃はまだ普通の魚屋さんだったのにも関わらずだ。一気に人間不信に簡単に陥 れる場所が2チャンネルだ。だから私はあそこがあまり好きでは無かった。しかし こんないい人達も居るなんて、ネットの世界もまだまだ捨てたもんじゃないなぁと 思った。 とかく最近ではインターネットの掲示板を通じて知り合ったりすると、一般の方は 「危ない」とか思うらしいのですが、なかなかどうして温かい場所もあるもんですね。
まだこの『電車男』を最後まで読んで無いのでどんな簡潔の仕方をするのかは解り ませんが、今は映画でも公開されているんですよね。映像化すると質が落ちるのが 日本映画の悪い所なんですが、電車ロケは私の地元を走る北総鉄道で行われた事だ し、話のタネに近いウチに観に行こうかと思っています。
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