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2005年01月09日(日) てつこ

昨年亡くなった友人の『偲ぶ会』に行った。

彼とは20年以上の付き合いであるが
その間、私は結婚し出産し子育てをし
疎遠であった期間が15年以上あるので、実質はもっと短い。
それでも
過去の諸々を知られている古い友人、であることに変わりはない。

彼を見舞った昨年の夏の日々同様に
今日も、切ない思いに胸の奥がきゅんとなった。

彼は『Sex and the City』や
その他のアメリカ映画などに登場する『ゲイの友達』そのものだ。
小柄でおしゃれで率直で、よく気がついて聞き上手。

以前にも書いたような気がするが
いつまでたっても、私をお嬢ちゃんのように扱ってくれて
他の人に私を紹介するときは、決まって
「この子は、ほんと、素直で正直なのよ」と言ってくれた。
『この子』も、もう43歳だが
彼の中の私は、もう歳をとることもないのだ。

私が付き合った男を少なくとも3人知っており
私の片思い(に続く失恋)を少なくとも2回知っている。
多くを説明しなくても、『あの頃』と言って私の歴史を語り合える
数少ない友人の一人だ。

冷たい風が吹く中を六本木の交差点まで歩き
彼があやぽんに買ってくれたのと同じシュークリームを買う。

六本木通りから246に入り、夜の街を後にまっすぐに家に向かう間中
若かった自分や楽しかった日々からもどんどん遠ざかって行く気がして
それを語り合える友を失ったことがとても悲しかった。



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rachel |MAIL

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