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あやぽんの試験も、終盤戦に入る。
18年余り彼女を育てて来て この一ヶ月ほど『無償の愛』という言葉を意識したことはない。
18年の間には、それなりにいろいろなことがあった。 悩んだ事も辛かった事もあるが 『子どものために』ということを、それほど意識したこともなかった。
この一ヶ月。 慰め、励まし、黙り 苦しんでいる彼女のために、自分ができることは何だろうと考えて来た。 何度も「自分で選んだことだろう!今さら何を弱音を吐いているんだ!」 と言いたいのを我慢して、良かれと思うことをし、言って来た。
私は受験には反対だったのだ。 今でも、受験が意義のあるものだとは思っていない。 でも、そんなことを今さら言っても仕方がない。
彼女の人生なのだから、彼女のしたいようにしてもらうしかない。 彼女が苦しんでいたら、私の考えとは関係なく その苦しみを、少しでも和らげてあげたいと思うのは当然だ。 だけど。 その考えの甘さにも精神的な弱さにも、うんざりしてしまうことがある。 「あなたがそんなことを言ってどうするのよ」と言いたくなる。 今はとても言えない。
受かって欲しいから、というわけではない。 とにかく、我が子が苦しんでいる姿を見るのが辛いのだ。
予備校で知り合った友達の学校名をあげて 「ああいう進学校に行っている子は、学校からも親からも いい大学に行くのが当たり前だと思われているから辛いよね。 その点、私は気楽だよね」と言うので 「そうそう、気楽にやればいいのよ」と言うと 「あー、やっぱり、ママも私に期待してないんだね。はぁぁ。」と落ち込む。
慰めることも励ますことも難しい。 何も言わないでいるのは、もっと難しい。
あと半月だ。
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