負けないように、強く。歩き続けられる強さを。
どこへ だれと みらいへ きみと

 

 

 
oOO カーマリー再燃
2007年01月21日(日)

「無能と無気力と、どちらか一方ならば使い道はある。
 だが、両者備えているとなると、私にも使い道がない」

「聞け、聖騎士。信じることと正しいことは等価ではない。
 信仰のために、何をやってもいいわけではない。罪は罪だ。
 神が裁かなくとも人によって裁かれねばならぬ。神はそれを
 許すかも知れない。けれど人はそれを許してはならない」

「信仰とは、神の姿を借りて行う救済なのだと思っている。
 肝心なことは、神が全能者であるかないか、存在したまうかどうか
 ではない。その言葉によって救われるものがいるかいないか、それ
 こそが彼にとって重要なのだった。正しいかどうかが問題なのでは
 ない。人を裁くのは法の役目だ。聖職者の役割は裁くことではく、
 ただ救うことなのだ」

・・・『カーマリー地方教会特務課の事件簿』



もう、今は跡地さえないオンライン小説です。
それでも大好き。
貴重な休日に5時間読みたおすほど好き。笑

手元にデータだけあるんですが、久しぶりに読み返しました。

大別するなら長編ファンタジー小説。
有数の港町であり、貿易が盛んで風光明媚なカーマリー地方。
でもたまたまちょっと魔力の強い土地で魔物が湧きやすいがために、
絵に描いたような悪党も跋扈しちゃって、血なまぐさい歴史には
事欠かない。
それでついたあだ名は「死者を抱く貴婦人」(・・・うわぁ)

そんな地方の教会の特務課(化け物退治専門)を舞台に、
ユルくて適当で超有能で、でもどこかに狂気を孕んだ主人公と、
クセありだけど人の良い部下達、いい味出してる脇役、
そんな神父や聖騎士や修道女が、どろどろした宗派争いの中で大活躍!!

・・・なんていえばアッサリしてますが、
「信仰とは何なのか、神とは何なのか」
ということを本当に考えさせられるストーリーです。

コミカルな部分もあって読みやすく、でも基本シリアスで、
これ本にしたら絶対売れるよ!
つうか自分のためだけに製本したいぐらい・・・!!!




“神の名のもとに”狂気へ向かう人たちは、

“大義名分のために”歪んでゆく人達になんてリンクするのだろう。


人気TV番組のデータ捏造。
広告表現の誇張表示。
企業の正当性を証明するはずの企業の不当な癒着。
利益を追求するがための法をすり抜ける巧妙な手法。


支社長ともこないだ少し話したこと。
キレイゴトだって分かってると自分でも思う。
でもどこかで持ち続けていたい理想。

だって、それがないと、社会の奔流の中で
自分の軸がどんどん揺らいでしまうじゃない。



さーて、ちょっと目を休めよう・・・


   
現在 今まで
 

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