風の行方...深真珠

 

 

手術室 - 2002年08月25日(日)

8ヶ月も毎日病院に通っていると、
当たり前のように退院していく人や入院してくる人を見る。
そして、手術室に入っていく人もいる。

親が初めて手術室に入ったとき、
僕とおばあちゃんと二人で見送った。
次からはずっと僕一人で見送っている。

この前、10人くらいで見送っている人たちを見ていろいろ考えた。

最初は、あの患者さんは多くの人に見守られて幸せだろうな。ということ。
僕がもし手術します、となったときに誰が見送ってくれるんだろう。ということ。
僕は手術室の中でどんな光に手を伸ばし、病と闘えばいいのだろう。ということ。
果たしてその時の僕になにかしらの光があるのだろうか。ということ。
(もし)僕を待つ人がいたなら、(今の僕と同じ様に)不安で眠れない夜を過ごすのだろうか。ということ。


僕が親を見送ったとき、親はどういう気持ちだったのだろう。
幸せだったのだろうか?
手術室へ向かう不安や苦しみに、僕の笑顔は力になれただろうか?


親は寂しくなかったと思う。
僕だけが見送っていても寂しくなかったと思う。
僕が見送っているから寂しくなかったと思う。

・・・そうであってくれるといいな。


...




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