風の行方...深真珠

 

 

死神の微笑み <49> - 2003年04月26日(土)

僕らは向かい合って見つめ合った。
少女の潤んだ大きな瞳に吸い込まれそうになった。
少女は白いノースリーブのワンピースを着ていたが、肌があまりにも白く、肩口の服と肌の境界線がはっきりわからなくなりそうだった。
僕は少女の肩に手を乗せた。
透き通るようにキメの細かい張りのある冷たい肌だった。
僕はそのまま少女を抱き寄せキスをした。
僕の唇は乾ききっていたが、構わずに少女の唇を噛んだり吸ったりした。
少女は流れに任せているようだった。
唇を離し、またお互いに見つめあった。
改めて見ると、本当に美しい女性だった。
これからもっと美しくなるだろうと思った。
僕は彼女に対して恋愛感情を抱いているのだと認めた。
僕らは全裸でキスをしていた。
そして、徐々にお互いを愛撫しあった。
あごの下や耳の裏、手の水かきやくるぶしまで入念にキスした。
少女は時折、悩ましげな吐息をもらし、僕の舌や指の動きに合わせて、敏感に体をうごかしていた。
僕は少女の目を見つめて言った。
-好きだ-
僕は今まさに少女の中にはいろうとしていた。
少女は目を閉じて、そのときを待っていた。
僕と少女は交わった。
穏やかで安らぎを感じる時間だった。
僕は時間をかけてゆっくりと射精した。
女性とこういう風に寝たことははじめてだった。
いつも勢いに任せて、激しくむしゃぶりつくことしかしてこなかった。
こういう時間の使い方もあるんだと思った。

僕はやっとスタートラインに立てた気がした。
僕には十分すぎるくらいの材料が揃っていることは間違いなかった。
あとは、僕自身が自分とどのように対話し、まとめ、何を認めるのかということだけだった。
-あなた自身の物語だから-
少女の言った言葉は真実なんだろうと思った。
-これは僕自身の物語なんだ-
僕は多くの材料の中から手のつけやすい「ダイヤモンドダスト」に注目することにした。
少女が言ったこの言葉に、最大のヒントがあるのだろう。
「ダイヤモンドダスト」と声にしてみたが、何も変わらなかった。
この言葉のヒントがあったとしても、少女は「現象そのものと比べているわけじゃない」と言った。
どういうことだ?
僕が知っている「ダイヤモンドダスト」以外に、なにか違う意味が存在するのだろうか?
とりあえず辞書を引いてみようとしたが、持ち歩いているわけもなく、それは却下された。

場所はわからない。
とにかく、寒い土地で雪が多く降るところだ。
アラスカあたりでも問題ないだろう。
ここではアラスカの真ん中付近にしておく。
実際、そこがどういう気候なのかわからない。
それでも構わない。
とにかく、ここは寒くて多くの雪が降るところだ。
あたり一面雪で埋まっている。
逆に本当に雪が降っているのかわからなくなる。
なぜならそこはほぼ完璧な真っ白い世界だからだ。
今朝、窓から見た風景がカメラのフラッシュのように一瞬だけ入り込んでくる。
最初、雪はパラパラと降ってくるだけだ。
徐々に量が多くなってくる。
少し風も吹き始めた。
上から降ってきていた雪が、横から降ってくるようになる。
吹雪だ。
前が見えないくらい降っている。
雪がキラキラ光りだした。
確か、こんな感じだったよな。
僕は不確かな記憶を頼りに「ダイヤモンドダスト」を作り上げていく。
ここまでは順調にきていると思った。
またしても朝見た風景がフラッシュバックしてくる。
雪は平面だけでなく空間をも白く埋め尽くし、風はさらに強さを増し、目を開けていられなくなった。
僕はとっさに腕を顔を守るように高く掲げた。
それでも雪と風は容赦なく僕にぶち当たってきた。
僕は思った。
決定的に「何か」が足りていない。決定的に。
僕のイメージはほとんどうまくいったはずだった。
それでも「何か」足りない・・・?
ひとつひとつチェックしはじめた。
場所、雪、風・・・僕はやっと足りていないものを見つけることが出来た。
それは「寒さ」だった。
寒いだろうという予測はしていたのだが、皮膚感覚としての「寒さ」というのが足りていなかった。
「ダイヤモンドダスト」という現象は、極寒の中でしか見られないはずだ。
ということは、実際に目の当たりにするためには、その寒さと戦わなければならない。
TVで見れば単に「綺麗だね」で済むが、実際はそうじゃない。
例えば、ダイヤモンドダストを撮影しているカメラマンはきっと寒さで震えているはずだ。
本来は夏でも冬でも時間を問わず、部屋でのんびりしながら見られるものではなかった。
でも、それがどうかしたのだろうか。
僕の頭の中で作られた景色に皮膚感覚なんてあるわけがない。



50回で終らせようと思います。
だから次回はかなり長いです<今日も長いけど

モンブランを2種類とチーズケーキとミルフィーユを買った。
太るに決まってる。
ふふっ

誰かと話をしたい。
いろいろ話をしたい。

東京に行ったら、東京ディズニーランドに行こう。
できるなら3日くらいかけてゆっくり回りたい。

美容室行ってきた。
根元まで金。
よく飽きないなぁ・・・自分。



...




My追加

 

 

 

 

INDEX
past  will

Mail