鳥籠とピスタチオの殻 - 2003年09月20日(土) お父さんは、僕の存在すら気づいてないみたい。 お母さんは、僕のことを見て見ぬ振りをする。 お兄ちゃんと弟は、競って僕をいじめている。 そして、僕の声は2階の君の部屋まで届かない。 僕には、美しい声がある。 羽ばたくための羽もある。 夢を見る力もあるし、人を愛することもできる。 でも、自由がない。 自由を掴むための勇気すらない。 狭くて、退屈な場所かもしれないけど、 この鳥籠が、今の僕のすべてなんだ。 ここから空を見ても、青さしかわからない。 きっと、もっともっと広いんだと思うんだけど、 僕が見ることのできる空は、窓の隙間から見える範囲だけ。 しかも、鳥籠で仕切られてしまっている。 僕はあの四角い空を見て、幸せを感じなきゃいけないんだろうか? どうやって感じろというんだろ? あなたのその腕を引きちぎって、 僕の背中にくっつけたら、僕は高く羽ばたけるだろうか? 白くて細い、綺麗な手だもん。 高く、遠くまで、ずっとずっと・・・。 儚く散りゆく運命だとしても、 孤独と不安に飲み込まれようとしても、 空への憧れは変わらない。 結局は、僕がフラれたってことだけなんだ。 そのせいで、亀井静香が総理になることはないし、 また夏がくることもないし、 尾崎豊が熱唱することもないし、 世界中が悲しみに暮れることもない。 ただ、それだけのことなんだ。 彼女が求めていたものに「今の」僕が合致しなかったのは、 僕も十分わかっているつもりだ。 彼女が求めるものは、ごくごく当たり前のものだし、 「今の」僕には、そのごくごく当たり前のものを満たしてあげることができなかっただけなんだ。 何も騒ぐことはない。 僕はいつまで執着するんだろ。 規定路線から既成概念から抜け出せない自分をいらだしく思う。 地球の内側を全部ピスタチオの殻でいっぱいにしていまおう。 何か変わるかもしれない。 ...
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