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パズル1 - 2008年11月15日(土) 時計は深夜1時19分を指している。 僕の目の前にあるのはパズルだ。 しかも、さっき封を開けたようにまっさらな状態である。 でも、僕はこのパズルとすでに3日間対峙している。 「なぜ、僕はパズルを完成させられないんだろう...」 そう考えるたびに僕は少し頭痛を感じることができる。ほんの少しだけ。 深く息をついて、軽く部屋を見回してみると、完成されて額縁におとなしく容れられているパズルが10数個あった。 もちろん、僕の部屋にあるパズルの数はそんなものではない。 優に30はあるだろう。 額縁に容れられているパズル以外は、もう一度バラバラに引きちぎられ、箱に仕舞われている。 僕は今夜もどうやったらパズルを完成させられるかをずっと考えていた。 また頭痛がする。ほんの少しだけ。 僕は出口の無い迷路に迷い込んだように感じる。 そもそも、迷路に出口がなければならないなんて誰が決めた? ネズミ捕りは出口はない。おそらく。 もし...いや、これ以上パズル以外のことを考えなくてはならない。 ここで一度はっきりとさせておこう。 僕がしたいことは、パズルを完成させることではない。 パズルを「どのように」完成させるかである。 30個以上のパズルたちはちゃんと完成させた。 それはしかるべき方法で、しるかべき手順で、しかるべき流れで完成へ導くことができた。 しかるべきものについて、大まかに話をすると、 まずは、パーツのはしっこの部分だけを取り除く。 これは一辺(もしくは二辺)が直線になっているものを選べば良いだけである。 単純な作業である。 あとは、模範解答を見ながら、色の雰囲気が似ているものを集めていく。 つまり、絵の中に犬がいれば、犬の色をしたパーツだけを集めていくのだ。 そうなると、次に犬のところだけはパズルをはめることができる。 そうやって「パーツ」を作っていく。 極めて単純な作業だ。 あとは、端っこを徐々に作っていきながら、犬やディズニーのキャラやら戦車のキャタピラなどをあるべき位置へ持っていき、スペースを埋めればいいだけである。 わかりづらいパーツは最後だ。 これは単なる流れ作業だ。 僕はこうやって30以上のパズルを作ってきたが、正直喜びというものはあまり感じていなかった。 そんな中、僕は恐ろしいものを見てしまう。 僕の既成概念を根本的に覆す事件を... 僕が対峙しているのは、すでに一度完成させたことがあるパズルである。 それでも僕はピース一つですらおくことができずにいる。 僕はきっと、出口のない迷路の中にいるのだ。 (注)フィクションです ...
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