ダウーンと失恋連続2回。 これはもうしばらく仕事にかけるしかないということか。
いや、そもそも私は韓国に男におぼれる為に来たんじゃない。 仕事をしに来たんだから、通常業務に戻るだけの話なのである。 (強がりいってみました(笑))
気楽にダフーンと考えよっと。
最近言われて困る事がある。
「ソウルファイター2」はないのですか?」とか 「印税ガッポリでウハウハでしょう?」とかだ。
ハッキリ言おう。 まず印税。 私がハリーポッターの作者じゃないかぎりウハウハは絶対無理です(笑)
自分が本を出すにあたって、それまでさほど興味のなかった 売り場に目が行くようになった。
それで気がついた事。
恐ろしい勢いで新しい本が出て 恐ろしい勢いで古い本が撤収されるという事。
書き手の苦労なんて知ったこっちゃない。 どんだけいい本でも売れなかったら売り場には残らない。 だって本は毎日腐るほど出版されるんだから。
私には当時出版した嬉しさだけで 売ろうという気持ちは全くなかった。 どうだ、この危機感のなさ。
実際の売上は知らないけど 残念ながらいい結果は出せなかったようだ。 (家族と出版社には申し訳ない事しましたが 本人が一番凹んでます)
活字離れのいまは本を1冊売るのも かなり難しいだろう。 あとは宇多田ヒカルあたりが絶賛してくれないかぎり(笑)
だけど「2」のことはハナから考えていなかった。 (負け惜しみじゃないわよ、念の為)
私には憧れの人がいる。
小田空さんという漫画家だ。
名前は知っていたけど、実は一度も漫画は読んだ事がなかった。
ある日、図書館好きの姉が「これあんた好きそうだから」と 空さんの「目のうろこ」という ユーラシア大陸旅行エッセイ本を借りてきてくれたのだ。
活字嫌いの私が一気に読んだ。 返すのが惜しいほど、読みふけた。 感激してお気に入りの個所をコピーしたくらいだ。
「こういう本だよ!私の出したかったの!!」 体をグネグネさせて大興奮の私。
今から12年前に出版されたこの本は まさに旅行エッセイ漫画の走りだろう。
「どうよ。私はこれだけ知ってるのよ 私が一番えらいのよ」と、さも自分が見つけましたという たわけたエッセイ本ではない(誰とはいわない(笑))
読んで人を不快にさせない本は いい本だ(笑)
私はぜひ自分用に1冊買いたかったんだけど 読んだその当時でさえ今から5年くらい前の話だから (初版が1991年)一人勝手に 「もう手に入らない」と諦めてしまった。 (PCも今ほど普及してない頃だったので)
所が去年、思わぬ所で「目のうろこ」と再会した。 福岡の大型書店でだ。
なんとエッセイ売り場に平積みで 他の空さんの中国旅行記も出てるではないか! 私はフンムーと鼻息荒く 「目のうろこ」と「中国はいかがですか?」の2冊を買った。
数年振りに読む「目のうろこ」は 全く色あせることなく読めた。
空さんはすごい。
こんな本が描きたい。こんな風に残したい。
ソウルファイターもこんな風に残したい。 最高の時期の思い出と自分の最大の力を出せた作品を 2を出すよりも細く長く残したいのだ。
自分の日記でちょこっと書くとか そういうお仕事が来たら書けるけど、これ以上は絶対無理。 多分これ以上のドキドキと体験と感激って 残念だけど描けないと思うんだ。
出すんだったら今出てるのを翻訳して韓国で出したいし。
私が空さんの本を手にした時の気持ちのように 誰かが私の本を図書館で手にとって 読んだけど買いたいと思ってくれたり 気に入った所コピーして保存していてくれる人がいたら嬉しいし 「第×版発行」「第×版発行」と増刷され続けて ずっとずっと店頭に置いてもらえることが 私の一番のシアワセだ。
細く長く。 その為には今度は自分が頑張らなくちゃ。
と、さっきベン君という まだ会って間もないライターを目指す青年と サ店で語り合い、やる気がフツフツと沸き上がってきた。 なんだか最近心全開です。
同じ物かきとして、非常に心強い存在です。 なんだか前から知ってる人のような気がしてなりません。 きっと出会うべきして出会ったのかもしれませんね。 こういう縁はずっとずっと大事にしたいです。マジで。
以前だったらアドレス交換しても、そのままの事が多かったんだけど (若干人間不信もあったんで) 今は速攻で電話番号も登録して、メールも送る。 会合(老人会のようだな)にどしどし行って 初対面の人とも心臓バクバクで涙目になりながらも 一生懸命に話すようにしています。
自分を変えたい。変わらなくちゃいけない。
鬱ってる場合じゃないぞ。 (U2って書くとほのかに洋楽の香り)
つう訳で、ベン君がんばろね。 とりあえず手始めにストリートで一曲(笑) (はぐれ鳥さん。メンバー増えたよ♪)
 220Pで税抜き951円です。 奥さんお買い得。 ちなみに集英社発行です。
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