SEOUL×FIGHTER 
ソウルファイターあすかの戦う日々とそうでもない日々。

2003年02月11日(火) 行進曲。

somethingELseの曲に「ギターマン」というがある。
同名のアルバムが出ているのだけど
それを聴く度に、私は韓国に来たての頃の事や
空気、天気、温度、全てを思い出します。

初日から仕事のトラブル。
二畳あるかないかの部屋に音禁止のコシウォン生活。
鉄板のように熱いオンドル床。
空気のひどさに風邪をひいて、思うように動かない体。
言葉がわからないから毎日コンビニ通い。

話を出来る友達は一人もいなくて
日本の友達にも親にも弱音吐けなくて
だけど、毎日「あと何日したら日本に帰れるんだろう」って
指折り数えてて
毎日辛くって泣いて過ごしてたある日
お姉ちゃんが会社宛てに送ってくれたのが
「ギターマン」でした。

その頃には今の下宿に移り、好きなように音楽が聴けたので
すぐにCDラジカセを買って聴いたっけ。

ホント、嘘じゃないけど涙出たね。

こんなに音のある生活ってすごいんだって。

歌詞と音をかみしめて、毎日毎日聴いた。
だから一番はじめに入ってる「ギターマン」の出だしを
聴くと今でも、その当時の事を瞬時に思い出せるんですよ。

サムエルは不思議な縁を作ってくれる人達です。

昔おなじ広東語の教室に通ってた友達が
疎遠になり始めてた頃、サムエルのライブに誘ってくれて。
そこで紹介された人がサムエルのサイトを作ってる人で
その人が偶然、私と同じ千葉県野田市出身で。
その出会いがキッカケで、サイトにイラストを描かせてもらえる事になって。

で、それからすぐ横須賀の海岸沿いにある壁画を
ボランティアで描くイベントがあって、サムエルをモデルに描いて。

その2ヶ月後くらいには韓国行きが決まって。
行ったら行ったで、会社に一方的に給料ストップされちゃって。

だけど、それで日本に逃げ帰るのは悔しくて
何とかしなきゃって思って
サムエルのことをよく記事にしてた雑誌社を
思い出して、売りこみにいったら速攻連載入って・・。

色々思い出すと
「もうだめだ!」って限界の時には必ず
サムエルがらみで乗り越えられるんです。

それはまるで彼らが
「諦めるな!進め!進め!」
って背中押してくれてるように。

3人の作った歌は私にとっては行進曲。
CDから、ステージからたくさんのパワーを送ってくれます。

そんなすごい3人の曲を
もっともっと沢山の人に聴いて欲しい。
だけど、韓国ではまだ日本の文化は完全に開放されていません。
CDショップに入ってる邦楽も、まだほんのわずか。
残念な事です。

だから、だからね。
私が韓国のストリートで3人の歌を歌うんです。
きっと誰かに届くはず
そう信じて。

今月、韓国生活3年(丸4年!)目を迎え
当時の気持ちを忘れないよう気合を入れるため
「ギターマン」月間として、毎日聴いています。


サムエルになったつもりらしい・・・・。


 < モドル  モクヂ  ススム >


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