留学先での独り言

2002年04月26日(金) スポーツ選手の茶髪、ピアス

ミシシッピの田舎の大学でも、図書館には朝日新聞国際版
があり、3日から1週間遅れながら読むことが出来る。
インターネットから主なニュースを拾うことが出来るものの
新聞という媒体から得られる情報はまだまだ貴重なものが
多く、捨てがたい。今日はそこのスポーツ欄で見た記事の
感想を一つ。

水泳連盟のお固いお偉いさんが選手の茶髪、ピアスについて
コメントしていた。最近の風潮で一般に髪の毛を染めることや
ピアスをすることが認められつつ中で、体育会組織はそれらを
否定する最後の砦という意識があるようで、「競技選手として
茶髪はいかがなものか?」「ピアスしていて怪我が心配」など
という発言をし、容認すべきではないと立場をとっている
ようだ。

最近すべての高校ではないだろうが、多くの高校野球部では
坊主が美徳とされる。理由的には床屋に行く手間と頭洗う
時間が短縮でき、またプライベートの行動も制限され野球に
専念できるというのが一般的な解釈だ。また坊主といかなく
ても一般的に日本のアマチェアスポーツ選手は必要以上に
ストイックな日常生活を強いられ、髪型、服装も厳しく制限
されることが多い。確かに勝つために精神的にタフであること
が必要なのは言うまでもないが、それが個性を没することと
何の関係があるだろうか。

髪を伸ばしたり、茶髪にすることで成績に影響が出るだろうか?
ピアスをして本当に怪我をするだろうか?(もしかしたら感染症
を心配してたりして?)安全上、そうする必要があるのなら
そうすべきだが、ほとんどの競技においてそうとは思えない。
見た目を気にするのなら、プロの方がきちんとすべきではない
だろうか?彼らは自分の姿、プレーを通じ試合でお金をとり、
生活しているのである。テレビ、マスコミへの露出度が高いの
は明らかで、社会的影響も高いのも言うまでもない。

お偉いさんは自分たちが現役時そのように出来なかったらそれが
普通だろう。だから若い人間も従え、と言っているようでならない。
生活に問題が出るのなら、支障が出た人間に対しペナルティーと
言う意味で課せばよく、すべての選手に対して課す必要はない。
厳しい練習をし、精神的に追い詰められている選手が、わずかに
楽しめ、自己を主張出来る領域を奪うべきではない。

最近の体育会離れを聞いて久しい。いろんな要因があるだろうが
このような個性を認めない風潮が一つの原因になっていることは
疑いの余地がない。自分の意見としては、こんなささいな事で
有能な選手が競技せず、競技人口が減り、結果競技レベルの低下
を招く方がスポーツ界にとって問題だと思うが、水泳のお偉い
さんはこのことについてどう考えているか聞いてみたい。



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