まずお知らせ。
すでに報告済みかも知れないけど、来週10月30日、vsTCUの フットボールの試合に帯同することになりました。こないだの USFに行けなかったけど、ヘッドトレーナーの計らいで今回の 遠征に入れてもらえました。
当日ESPN2にて6:30p.m.から放映予定ですので、在米の方で お時間がある方はチャンネルをあわせて見て下さい。一瞬でも ぼくの姿が映るかどうか、探してくれるとうれしいのですが。
さて今日の話。実習先の高校で今日はずいぶんと怪我の評価 をした。その中の一人に左肩からひじにかけてのしびれを 訴える男の子がいた。彼は野球をしていてピッチャー。今 は秋の練習中だという。話を聞くと投げているとだんだん 力が入らなくなり、痛みが発生するという。また氷をあてても 次の日まで痛みが残ることもあれば、残らないこともあると 言う。去年も同様なことが起きたが、今年も練習シーズンに 入ると悪くなったという。コーチは「疲れ」だというが、 一応トレーニングルームに来たとのこと。
まず患部を見た。とりたてて腫れがあるわけでもないし、 しこりもない。普通だ。首から肩、ひじにかけて触ってみても どこが痛いというのはない。次にROM(可動範囲)を調べた。 ROMは問題ないが、動かそうとすると痛みを訴えた。次に 筋力のテストをした。驚くことに左側の筋力が右側より はるかに弱い。特に上腕裏表、それと手の指を曲げたり伸ばし たりする筋力が明らかに右に比べて左が弱い。
いやーな予感がした。
これは疲れでもなければ、筋肉や靭帯、筋力不足の問題 ではない。恐らく脊椎のC6、C7あたり(首の部分)の問題だ。 本人の話によれば今まで首をいためたことはないというが。
すぐに高校のヘッドトレーナ−に報告した。彼はぼくの話 を聞き、本人にも追加の質問をし、その後いくつかの確認 のテストをした。そしてぼくと目を合わせ、うなずいた。 どうやらぼくの怪我の評価は正しかったようだ。
ヘッドトレーナーはその場でチームドクターに連絡を入れ、 明日の診察の予約をとるとともに、生徒には今晩両親から ヘッドトレーナーに連絡入れるように伝えた。また診察 には必ず親が付き添うようにとも伝えていた。
わかり易いと言えばわかり易い怪我の評価だったと思う。 それでもそういった経験のないコーチは、彼の肩からひじに かけてのしびれを「疲れ」からと判断し、練習を続行させよう としていた。まだ医師の判断がないので何ともいえないが、 練習を続けても、筋トレをしても治るものではなく、むしろ 悪化する一方だっただろう。
アスレティックトレーナーってこういうときは必要だなって 思いなおした。役目はあるものだと。
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