| 2010年12月18日(土) |
プラチナデータを読んで |
今日は午後からラボに行き、サンプルを調整した後、 それを質量分析にかけようとしたが、機械の調子が 悪く、何度キャリブレーションをしてもいい値が出な かった。仕方ないので分析を中止にし、来週担当の 人に見てもらうことにした。クリスマス前の休日出勤 したのに、データが出ず残念。
昨日話をした「プラチナデータ」、読み終えた。正直 あれっ?という内容。2重人格、というか多重人格 が事件に関係する本ならかなり昔(渡米前だから 10年以上前)に英語で書かれた小説で読んだことが あるけど、そちらのがその病気に関してかなり深いと ころまで描写してあったので、今回の話だと何のため の設定なのかあまりよくわからなかった。スズランは 実は3人目の人格かな、と思ったがそうではなかった。
DNAに関して言うと、それだけで本に載っているよう なデータはまだ出てこないんじゃないかなぁと。もち ろん犯罪科学の話は全くわからないけど、自分が 知る限り遺伝子の発現は色々なレベルで抑制されて、 特に最近Epigeneticsと呼ばれる、年齢や環境の 変化による遺伝子の修飾なども発現型に大いに 影響を与えるのがわかっているので、DNAの塩基配列 だけで人を断定するのは無理かなぁと。
上の話がわからない人は以下の質問にYesかNoで 答えて下さい。一卵性の双子がいたとします。彼ら の細胞の中のDNAの塩基配列はまったく一緒です。 さて問題、それでは彼らの指紋も全く一緒でしょうか?
答え、No。これが遺伝子レベルでは同じでも発現型 の違いです。
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