「生きていくのに大切なこと」こころの日記
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2015年06月11日(木) 哲学のすすめ

 『ゲゲゲの鬼太郎』の著者、水木しげるさんが戦時中に残した日記(朝日新聞2015/6/11デジタル版)を読み、戦時中に生きた彼の心境がどんなものであったかを僅かながらに感じました。内容を少し書く必要があると思うので抜粋します。

抜粋;芸術がなんだ。哲学がなんだ。今は考えることすら許されない時代だ。哲学者だろうと文学者だろうと労働者だろうと、土色一色に塗られて死場へ送られる時代だ。/こんなところで自己に留まるのは死より辛い。

当時の政府が彼らの人権を、戦争のためにという理由で完全に無視していた様子が書かれていると思います。
しかし彼は“考える”ということをやめなかったようなのです。

抜粋2:/なにくそ なにくそ どんなに心細くてもどんなに不安でも、己の道を進むぞ。黙れ黙れ、我が道を進むのじゃ。己の道を作るのじゃ。
彼は「殴られても低脳と言われても自分の頭で考えることだけはやめなかった」と後述しています。ここで私の中に疑問が湧きました。何と言われても自分で考えようとする彼が当時にあったのは、それ以前に哲学していた彼がいたからではないかなと。

私も哲学するのが好きです。ちょっとした疑問に向き合っているとき、生きていると感じます。そして、今の時代、一部の国々を除いては考えるということで誰からも避難を受けない時代です。命の危険もそんなに多くはありません。そして、それが当たり前なゆえに考えることをしないまま感情に流されるままに時を過ごしていることがあるのではないか、当然と思っていることをもっとさらによく吟味してもよいのではないかと、考える材料を得た記事でした。


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