夏 去年の夏を思い出した

今のこの場所には居なかった 一人で旅行に出かけていた
Watasiには 祈りとゆうのに 相応しい場所である
その街の 何もかもが 祈り−−願い

手を差し出している 空に向かって Watasiには そんな所であった

花火が 好きである。 綺麗な瞬間は すぐ終わり
真っ赤な 粉になって 宙を舞う

激しく 儚く 

その瞬間を ただ 静かに見て居たいのである

雑踏は余分であり 闇と 川と 花火−−

去年は ひたすら花火に向かって夜の街を歩いていた

川の橋に辿り着き 花火を見た−−

遠くに見える花火を見ていた ただぼんやりと

夏は 激しく儚い そして 記憶に深く残る

暑すぎる日差しと 蝉の声に ガラス越しに見える

太陽に 翻弄され−−一年を終えていく

生まれ月だからかもしれない

8月に

自分の中で 執着している部分がある

花火も 遠くに聞える 祭りの音も 何もかも

何か自分の中で 残っていってほしいと

この夏の短い瞬間に−−

誕生日−2001 それを 隣人に告げる気にならずに

海にでも出かけようと 前日決めた 

無関心な人と時間を費やすより 遥かに一人で居たほうが

良い 自分の為に 自分に時間を 思いを与える

それが好きだった 友達に電話をして

パソコンより いいでしょ?と 言われて

祈りの公園を歩いた 広すぎる公園を歩き

映画を見た  どうでも良い映画だったが

泣けてきた−− 寂しいわけではなかった

散々泣いた挙句 元の公園に戻った

そこの 噴水の前に座って ボーとしてるのが

好きだった 夕暮れの 街

川では 若者がギターを 弾いていた

そして この年齢の終わりと 新しい年齢を

自分の中で 考えてみた

この一年が その年齢が Watasiにとって

より 意味のある物であるように−−−

祈り 公園を後にした

盛夏  公園では蝉が 狂い鳴きしていた・・・。





2002年08月05日(月)

EGOISTE-やはりエゴーー / EGOISTE