狂い

離れを決意した夜

飲みすぎた脳は 狂い始める

意地悪な 女は

電話を手にして

止めを刺そうとしてる


投げ放たれた 二つの裸体に

容赦なく襲う 闇の囁き

床を這いながら 裸体に絡みながら

離れられない 温度をかんじる


狂った指先は 

男の身体に

香水 かけて

抱きしめて

舐めて

心に沈める



狂った脳は

男の 拒否に

安堵して

やがて静かに 眠りにつく


ばらばらにされた パズル

掻き回された脳の行方を

知りたくて

男に哀願する



更なる

砕かれた時間と 脳の狂いを


香水の ばらまかれた部屋


その 行方に 少し微笑んでみる

男と女





2002年12月11日(水)

EGOISTE-やはりエゴーー / EGOISTE