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探査機「はやぶさ」3億キロの彼方を目指して出発 世界で最初の小惑星サンプルリターン・ミッションが始動
サンプル採集のために小惑星1998SF36に降下する探査機はやぶさ(想 像図)
提供:宇宙科学研究所
5月9日午後1時29分25秒、風も凪いで美しく晴れ上がった空とあくまでも青い海を背景に、小惑星探査機MUSES-C(ミューゼスC)を搭載した宇宙科学研究所のM5ロケット5号機が、ごう音とともに鮮やかなオレンジ色の光を発して、内之浦の鹿児島宇宙観測所から飛び立った。小惑星の地表サンプルを地球に持ち帰る世界で最初のサンプルリターン・ミッションが始動した。 打上げから75秒後、ロケットの第2段が点火、186秒後第4段に装着されたフェアリング(探査機の保護カバー)が開頭、200秒後第2段が分離、295秒後第3段が点火、そして370秒後第3段が分離した。
打上げから610秒後第4段が分離すると、探査機はロケットを離脱して軌道に乗った。この瞬間、打上げを見守っていた多くの人たちが、盛大な拍手と歓声で打上げの成功を祝った。打上げから30分後、探査機のソーラーパネルが開いて太陽を捕捉し、サンプル採集器(サンプラー)が展開した。
午後2時35分、アメリカのカリフォルニア州ゴールドストーンにあるNASAの深宇宙通信網(DSN)が、午後3時にはオーストラリアのキャンベラにあるNASAのDSNが、予定どおり探査機からの信号を受信した。午後6時15分の記者会見で、探査機の軌道確定に伴う打上げの成功と探査機を「はやぶさ」と命名したことが発表された。命名の理由は、「目標に向かって精確に飛び、ホバリング、サット獲物を獲る」隼(はやぶさ)の姿が、最もふさわしいと考えられたからとのことであった。
このプレートに 名前を 刻んだのは 一年以上前の事・・・
今も この宇宙の何処かで 自分が 遥か 遠くを見てる気がしてると思うと
脳が 遠くに 移動する
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2003年05月15日(木)
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