DETHの戯れ言
未来過去
2006年04月28日(金)




教室に入ると先客がいた。
学校祭の終祭式中。
体育館での出席を義務付けられている。

教室は演劇の控え室として提供されていた。
小道具や衣装はあっても基本いつも通り。

体育館の方でざわーと歓声が聞こえた。

彼女は窓際の席に座っていた。
両肘を机に置き本をのんびりめくっていた。

わたしには気がつかないのか
無視しているのか
どちらかはわからないがちらりとも見ようとせず
文庫本に目を落としていた。


      

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