カウントシープ
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2005年03月11日(金) ティーポット



今から10年くらい前に、ティーポットを買った。チャイナボーンでできたミルク色のもので、御揃いの皿やボウル、カップなど一通り御揃いで揃っているシリーズだった。ボクは1人暮らしでお金もなかったので、お皿を1枚、スープ皿を1枚、それにティーポットを買って帰った。そのうち少しずつ増やしていこうと思っていたが、数年後お店自体が潰れてしまった。

やがてお皿は割れて、スープ皿とティーポットになった。半端な数のスープ皿はあまり食卓に登場しなくなったが、ティーポットはこれ1つしかないので、緑茶から紅茶から何でもこれでずっと10年飲んできた。お客様がきてもこれを出していた。一張羅みたいなポットだけれど、小さいしお湯の切れは悪いし、いつか買い換えようと思いつつ、だらだらと付き合ってきた。

今日、新しいティーポットを購入した。今までの倍くらい入る大きな、紅茶専門店なんかで出てくるような丸みを帯びたポットだ。早速たっぷりの茶葉とお湯を注いでみたら、あまりの重さに手がぐらぐらしたけれど、新しいポットにまずまず満足した。新しいものは何時だってちょっと嬉しい。


今までのポットを食器棚の奥にしまった。普段食器に愛着なんてないんだけれど、このポットは捨てたくないな、と思いながら、こちらはちょっと寂しかった。


ロビン