カウントシープ
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2005年06月10日(金) ヘア・カットには程遠い

今月から相方の抗癌剤が変わった。最初から組まれていたメニュー通りなのだが、今もしかしたら相方の身体の中に残っているかもしれない癌細胞をたたくことが目的なので、見た目にはちゃんと効いているのかどうか解らない。髪の毛が抜けていくことと、爪が黒くなっていくこと(新しく生まれ変わる細胞が死んでいくから)から、身体の中で何かしらが起きていることだけは解るのだけれど、目に見える効果はマイナスばかりだ。

で、抗癌剤が変わって、なんと髪の毛がまた生えてきた。まだうっすらでしかないけれど、ちゃんと全体的に髪の毛が生えてきていている。

今から数ヶ月前、2人で美容院に行って来た。いつも一緒に行っていたから、今度からはボクしかこないことを話した。美容師さんは「また着てください」って言ってくれたけれど、それから直ぐに髪は全部抜けてしまった。
ボクは、そのとき願いを込めてうんと短く髪を切ったのだけれど、それからもう数ヶ月経つのに、ボクの髪はあんまり伸びなかった。

いつも美容師さんがビックリするくらい早く伸びてしまうボクの髪が、どうしたことか全然伸びなくて、気がついたらもう3ヶ月くらいは経つのに、まだ前髪が邪魔にならなくて、ボクの身体も相方に反応しているのかな、と思うと複雑な気持ちになった。

半分は嬉しいような、半分は、こんなに相方に反応していたら、相方がいなくなったら生きていけないような気がしたのだ。


ロビン