カウントシープ
index|past|will
ヴァイオリンを始めてから、音を聞くことを意識するようになった。ヴァイオリンの先生は生活の中の様々な音も、その音階がすぐに分かるが、ボク達には絶対音感は皆無らしく、見事に外してばかりだ。きっとショパンには雨垂れの音もメロディになって聞こえたのだろうが、すべての音が音階として認識される世界というのは、どんな感じなのだろう。
毎回レッスンの始めにA線の音合わせをして調律する時がボクは大好きで、二つの音が重なり合って、周波数が一致した瞬間に、音は全くの一つになって聞こえるのだ。蝋燭の明かりを分けるように、音を分ける、そのイメージは繋がる、または一つになるという、ある種のエロスにもにた感覚を抱いてゾクゾクする。
音楽ビキナーのボク達にとってはレッスン中は新しい発見の連続で、毎回小さなことに気が付いて感動して頷いているボク達を、先生は何も言わず微笑ましく見守っていてくれている。
ロビン
|