
道標|≪過去を見つめて|あさっての方向へ≫
こないだまで、名作『漂流教室』のドラマをやっていた。 原作ファンはイヤンな映像化と拷問のような脚色に じっとりと脱力したものだが、 今日から始まった『ごくせん』にも同じ匂いを感じて なんというか、悲しくなってしまった。 森本漫画も好きなだけに、重ねて悲しい。
作者の手を離れた時点で、オリジナルとは別物になるのは 百も承知だし、今更「原作のここと違う!」なんて 重箱の隅をつっつくような性分でもない。
何が嫌かって、とどのつまり 「設定だけは拝借するけど、ウリセン狙って 大胆解釈ってことでオールオッケー!」 ってなお手軽さで一山当ててやろうという 下心だ。 商業主義に何言ったって無駄なのは わかっちゃいるけど 言わずにはいられない。 ビジュアル的に主演の仲間由紀恵は許す。華があるし。 凄みは物足りないが、許す。 しかしなんだあのお粗末な脚本!!! ただのドタバタちょっぴり人情で泣かしちゃうゾ学園ドラマじゃん! うわーん。
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