
道標|≪過去を見つめて|あさっての方向へ≫
2005年09月24日(土) |
くものなかで〜Missing in the Zao〜 |

大学サークルメンバー総勢12名で、またも恒例の合宿に 山形蔵王へ一泊。都合で欠席者が数名出たものの、 いつも通りの高い出席率でホクホク。
さて、みんな忙しい身であるので全員が合流する 夜7時半(夕食開始時刻)まで、勇姿六人で 秋保温泉で芋煮会をするという。 前日の引越しでたいそう疲れていた私は 開始から二時間近く遅れて登場という 芋煮にはあってはならない大遅刻を犯してしまい、 既に仕上がった芋煮を食うだけという殿様モードで参戦。 反省もそこそこに備え付けの風呂場(!)で軽くひとッ風呂浴びで 山形蔵王まで向かう。
山形蔵王まで、私の車を運転したいというO嬢の申し出で 友人プリティ(仮名)のCAPAの運転を買ってでた。
私の運転技術を「荒い」「危ない」「お前が運転する位なら 飲酒済みのオレが運転ryわk./」などと 暴言はなはだしいプリティ氏を助手席に乗せて走るが これが実に五月蝿い。センター越えたりしようものなら 「ぼくちん降りる助けてママー」と喚く。 挙句、運転している私に突然 「なんでもいいから歌え、アカペラでもいいから」 と迫り、和田アキ子の『あの鐘を鳴らすのはあなた』を 二人で絶唱する始末。軽いSMプレイを強制されているようで とても不快だ。
遠刈田経由で川崎から山形蔵王に抜け、本日のお宿である 蔵王国際ホテルにチェックイン! ステキなホテルに一同が心ときめかせていると、遅れてやってくる筈の Aっちゃんから電話がかかってきた。Aっちゃんは今日まで 職場の旅行があって、終わり次第山形駅まで来るであろう東京在住の トッティ(仮名)を拾って蔵王まで来る予定だった。
「今、高速にいるんだけど、先のほうで交通事故があったみたいで 渋滞しちゃって、しばらく動けそうにないんだ」
丁度同じくらいの時刻に、山形を通過してS田という太めの男が くる筈なので、早速電話してトッティを拾えと指示を下すと
「ぼくは山形駅がよくわからないブー」
使 え ね え 。・゚・(ノД`)・゚・。ウエエェェン!
蔵王入りメンバーは全員もれなく酒が入っている上、地元民ではない。 タイミングを外してまだビールにも手をつけていなかった私が お出迎え要員としては最適なわけで。
「くそったれ!」 と愛車をごろごろ走らせて、超特急でトッティを回収しに下山し、 ついでに道も不案内なS田とも合流して私の車を山形に置き、 S田の車に三人で乗って蔵王に向かうことにした。
買出しも済ませ、私の運転でS田の車を走らせる。
S田はあまり運転が得意ではない。しかも知らない道なので こうして私がハンドルを切っているわけなのだが これがいけなかった。
蔵王を中腹まで登った辺りから、ものすごい深い霧が あたりに立ち込め、視界がまったく閉ざされてしまった。 蔵王での五里霧中状態を何度か経験しているとはいえ 夜なので視界はモア悪い。
S「…道、間違ってないよな」 ト「対向車と一台もすれ違ってないよな」
二人の視線がちょっと痛くなってきた。
「へっへっへ、だ、大丈夫ですぜダンナ方」とこたえる私も ハンドルにしがみついているので説得力に欠ける。 道を一本間違えたことは二人には秘密にして(最悪) ひきつった笑みのまま車は走る。
とにかく白・白・白!ライトの光りなんて 全くの役立たず。出くわす標識といえば 『落石注意』ばっかりで恐怖心は更に倍増! 最悪このまま遭難したらこのバカ二人と野宿かよ…!と 三人の誰もが思っていた。 「お前らと心中はごめんだ!」 とトッティの叫び。こっちもお前と同衾なんて真っ平だ。
やっとのこさ蔵王温泉の看板が見えたときには三人から 安堵とも憤怒とも取れる奇妙なため息が漏れたのだった…。 ちょっとしたS・キングな体験でした。

「ちっとは反省しろ!」と目潰しされる。 嘘。ハードコンタクト外れなくて先輩に助けを求める。
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