
道標|≪過去を見つめて|あさっての方向へ≫
点滴なんて小学校以来だった。
簡易ベッドは固く、尻が痛いが看護婦さんには言えない。 「そんなでかいケツしてるからよ」と怒られそうだ。 仕方ないのでうごうごと動く。結構間抜けな格好だ。
喉の炎症を起こしやすいので耳鼻・咽喉科に来ているわけだが よもや点滴を受けるとは思っていなかった。 思ったよりひどい症状らしかった。
カーテンの向こうで「熱さましが…」「座薬が…」と 不穏なキーワードが羅列し、一瞬で熱が冷めた。
「それだけは勘弁してつうかオヨメに行けない〜」
と、ぼんやりした頭でも嫌なものは嫌と言える自分に乾杯☆ 座薬は無かったことになったようで一安心。二時間近く ぼうっとして過ごす。
熱は下がった。喉の痛みも大分引いた。 明日は会社にいけそうだ。
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