道標≪過去を見つめてあさっての方向へ≫


2005年10月10日(月) 写真の行方

今でこそあまり機会がないからなのだが、
大学の頃は一ヶ月に一本は36枚撮りのフィルムを
現像に出していた。
その結果。
昨日の掃除で出てきた山のような当時の写真。
そこには、昔の彼と写っている写真や
かぎりなくデブだった頃の私の写真が写っている。

捨ててしまいたい、むしろ自分の恥ずかしい写真など
燃やしてしまいたい衝動にかられるのだが、
小心者の私はそれができないでいる。
たまにアルバムを開いてはぎゃあとかうげえとか
悶絶しながら、それでも目がそらせない。

私はこの頃の自分が好きだった。
今より化粧がへたくそでも、股ズレができるほど太っていても、
美容室選びを失敗しておばはんパーマであっても、
ピッチピチの服で更にデブ感割り増しドンであっても、
楽しかったあの頃の私を否定はしたくない。
あの頃好きで好きでたまらなかった恋人の写真を
残しているのも未練からくるものではなく、
生活の一部だった彼を切り離して学生時代を思い出すことが
できなくなっているからだ。

昔の彼との思い出とか、みんなは捨てたりするんだろうか。

今の彼が知ったら、きっと嫌な気分になるだろう。
私がその立場だったら間違いなく怒るし、ブチ切れる。
いつかは処分しなきゃいけないんだろうか。
それはそれでなんか悲しい。


金田こけもも |MAILHomePage