中世古楽のバンド、しかも3管編成の「ぱろよん」 は、今日も好調でした。 照明きえたあともアンコールかかるし。 アンコールやった後も、またアンコールがかかり、 正直いってつかれてましたが、みんなでのりきり ました。 「今日もシュラバくぐったね...。」 などといってましたが(つかれてたから)なんて いうか、こういうキツサってうれしい悲鳴という ものでしょうね。
今日はかなりマニアなおきゃくさまがいて、 演奏しているがわでも「これはかなりききばえと しては地味だなあ。」と思ってるものにもなにか すごく気乗りしている様子があります。
中世の音楽といわれてもぴんとこない方は、 「風の谷のナウシカ」のなかでよくつかわれてた 不思議なハミングみたいな曲おもいだしてみてください。 安田成実の歌ではありませんよ。 印象としては、ああいう「不思議ちっく」な、 なんとなく重心のかけどころのない曲が多くて。 でも、何度もきいているうちに妙にやきついて はまってしまうという感じです。
音色的にはクラシックのものになりますが、 バロック以前の、「無調」というか、「未解決」な ままで平気でおわったり、3度の和音が禁止されてる 曲があったりします。 教会風もあれば、行進曲風もありますが、基本的に 「シンプル」な音楽だといえるかもしれません。 ですから、素材はめちゃくちゃ目立ってしまうのと、 感情移入だけではさまにならないので、逆に自分が いつもフラットというかノーマルにコントロール されていることが要求されます。もちろん日によって その時の自分というのはばらばらですから、この コントロールが毎日ちがっておもしろいんですが。
そんなの、中世ものにかぎりませんけど、 「ドラマテイク」な表情つけが似合わない曲が 半分くらいあるのも確か。なのに、情熱的にふいちゃって る若い獅子のような、単細胞集団ぱろよん。 たまには、今日のみなさんのような「ぱろよんマニア」 がいてくれてもいいですか...。
まあこの連休で、ぱろよんは全員強くなりました。 ファンファーレのパターンもどんどん開発されています。 今日から導入した「足踏み」(ちょこっと)は 「かっこいい」とか「かわいい」とか評判いいし。 私はチャーミングだなと思います。
チャーミング。といえば、昨日は、ぱろよんの管の 三人で反省会(お酒つき)があったのですが、 演奏家について、 「実力だけでは、人はききにこない。 魅力がないと。」 という話しになりました。まあ、実力つけるのも 必死なんだけどね...って話しももちろんしながら ですけど、 「うまいっていわれるのもいいけど、 おもしろいって言われたい。」とか、 それぞれに自分の好きなプレイヤー像をかたって 帰り道につきました。楽しかった。
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