2008年05月02日(金) |
わらべうたが子どもを救う |
楽器加工とかアレンジにはあまり興味がない私ですが、記事のなかの「第1トリガーをわっか(リング)に」にはそわそわしたので、師匠に素直にすぐ、相談。 いろんなお話をしてくださり、記事よりおもしろかった(笑)。
タイトルの本は、健康ジャーナル社。師匠インタビューパイパースと一緒に購入しました。
世界的な数学者、岡清さんのことばがまえがきに引用されています。
「人間を人間たらしめているのは理性でも理想でもない、情緒だ」
理詰めの左脳はみえている選択肢を直列的に処理するけど、直感と情緒で勝負の右脳はみえていない選択肢をイメージすることができる。
みえている選択肢だけで挫折か成功かを分断する人はいきづまりやすい。 けど、「一見だめにみえてるけど、それいがいの道もある」と想像できる限り人は完全にはキレたりしない。
右脳は美しいものに感動するセンスだけではなく、同時にたくましく生きていくための才能をもっているんですね!
体の離乳食があるように、ことばやこころの離乳食として「わらべうた」が大事なんだ、情緒をつたえていくことが大事なんだってわかりました。
また「音楽の三要素」があてはまらない音楽がたくさんあるのを、ぼんやりとしか知らなかった。 ハーモニーを必要としない生活文化もあって、「ハーモニーが欠落している」とか、だから非芸術的だととらえるのはひとつの尺度ではかり勝手に見下しているのだと。
あの、いいやつぶらず正直にいえば思ってました。 「これ和声進行パターン、わかんないじゃん」 「これは、すでに呪文だよね。なんなのこのよくわかんないふしまわし。」 とか。 そりゃもう、忌憚なく(笑)平気でがさつなこと人生で百回は、すでにいってますよ。 聞いた音源にコメントしただけでたいていは遠い国のあうこともない人たちですが、失敬でした…すみませんでした(笑)。
和声がわかんないんじゃなくて繊細な装飾の旋律をつかみきれないだけ。わるぎなく、いちばんやりたくないことをしちゃってたなと反省しました。 違うものを安易に自分の慣れた尺度で判断する、その心は冷たいし美しくないし。
実は『先進的』でもない。むしろ稚拙だよね。
五線譜と12音階では表しきれない情感がこの世にたくさんあることをわかったうえで、それをあきらめずに五線譜と12音階を駆使して、暖かい人間的な表現をしたいと思います。
人はみんなこどもだと思うから、わらべうたは大人も救うんじゃないかなって思ったりもした。 よんですぐの感想なんで文がちりぢりですが、けしてよみすてにできない一冊です。
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