和太鼓で世界的に活躍されている林栄哲さんが『われに羽賜べ(はねたべ)』というタイトルでコンサートツアーされているのを聞きにいったことがあります。三年前くらいかな。
レオナール・フジタへのオマージュでした。 パンフレットにかかれていた林栄哲さんの文章もすごく印象に残ったので保管してあります。
寝る前にフジタが書いた本とフジタについて書かれた本を少しずつ読んでいるのですが、感銘をうけたのかいきなり曲想がわいて作曲してしまいました(笑)。忘れないうちにわ〜って書いたから徹夜です。 フジタはアトリエからその居住空間までがカードになり販売されているほど、生活の雰囲気も資料や商品になり展示されています。 フジタについて書かれた本のなかでは、資料的価値のないとされている雑然とした箱のなかにあったフジタのとある『私物』についてのエピソードがありました。 私は、それをみたわけではありませんがなにかフジタが抱えていた気持ちのすべてがそこにあるような気がしたんです。
我にはねたべってたぶん『翼をください』になるんだろうね。
『人は昔鳥だったのかもしれない。こんなにも、こんなにも、ふるさとが恋しい』という歌を思い出しました。フジタはふるさとが恋しかったのでないかとも。切迫した恋しさが、その私物にあらわれているような気がします。
自分が個人として成功するためだけの作品ではなかったんだなと、感銘を受けました。 もっと大事なものがあったんです。
私はそういう芸術に憧れます。 芸術に直接、ふれることは難しいかもしれないけど憧れるのは自由だと思う。
フジタは芸術について『スノッブ』ぶった会話をする輩に“虫酸がはしった”らしいので(笑)、ものわかりがおでスノッぶぶらず、素直に憧れに燃えてみようと思います♪
芸術の秋到来☆
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