読書日記

2001年09月16日(日) 佐伯泰英「八州狩り」柄刀一「殺意は砂糖の右側に」などなど。

佐伯泰英「八州狩り」柄刀一「殺意は砂糖の右側に」などなど。
 読書の焦点をしぼれず本屋の棚を物色する。読んではいないが「3000年の密室」という変わったミステリーのことは聞いていた。その作者の奇妙な題名が目に飛び込んできた。まず「殺意は砂糖の右側に」で横には痛快本格ミステリーとあり、さらに「天才・龍之介がゆく!」とまるで漫画のようなサブ・タイトル(?)。次のは「アリア系銀河鉄道」で「三月宇佐見のお茶の会」とある。つい買ってしまった。
 「殺意は砂糖の右側に」の最初の短編「エデンは月の裏側に」を読む。語り手の光章と探偵役の天地龍之介の掛け合い漫才のようなずれた会話が楽しく読み終わったが、「痛快」とまではいかなくて残念。続きはそのうちに。
 佐伯泰英の別のシリーズ、夏目影二郎ものの1作目「八州狩り」をつい読み始め、一気に73ページまで進んでしまった。旅の途中が拾った子犬を「あか」と名付けて連れて歩くのは好感度を高くした。国定忠治が登場するが、影二郎とはすれ違い同然でまだかたすかし。影二郎はとにかく強い。総兵衛とは違う強さである。それにしても人格的にもできている人間で自棄を起こして道をはずれたとは考えにくい。あの木枯らし紋次郎を率直な人柄にしたような人物である。総兵衛と比べても好感度高し。
 このところ2日に1回になっている。野暮用の多さと読書欲の減退、そして掟破りで漫画もつい読んでいるのがその原因である。漫画を読むと活字を見る意欲が減っていく。何か落ち着かない気分になるのである。
 今回、つい読んでしまった漫画は「最終兵器彼女」5冊。6冊目に続くのだが、読後妙に落ち着かない。SFなんだろうが奇妙な初恋物語でもある。とにかく変な話である。
 


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